「飛んで火に入る夏の虫」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには4つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
意味:自分から進んで災いの中に飛び込む。
- Fools rush in where angels fear to tread.
- a moth flying into the flame
- rush to one’s doom
- fly in the face of Providence
Fools rush in where angels fear to tread.
- 直訳:天使が踏み入るのを恐れる場所に愚か者は飛び込んでいく。
- 意味:経験のない者や焦っている者は、熟練した人々が避ける行いをしてしまう。
- 用語:fool:愚か者、バカ / rush:突進する / fear to do:〜するのを恐れる、ためらう / tread:踏み入れる、踏む
解説
このことわざは、18世紀に活躍したイギリスの詩人アレキサンダー・ポープが1711年に出版した「An Essay of Criticism」に登場したのが初めてだと言われています。
これまで多くの小説や映画、楽曲などのタイトルにも引用されてきました。
「飛んで火に入る夏の虫」と非常に近いニュアンスのことわざと言えるでしょう。
a moth flying into the flame
- 直訳:炎に飛びいる蛾
- 意味:自分から進んで災いの中に飛び込む様子。
- 用語:moth:蛾 / flame:炎、情熱
解説
この言葉は「飛んで火に入る夏の虫」の英訳表現です。
「It’s like a moth flying into the flame.(それ、飛んで火に入る夏の虫だね。)」のように使います。
ちなみに「flame」は「炎」を意味し、枠を意味するフレームは「frame」なのでスペルに注意しましょう。
rush to one’s doom
- 意味:破滅に向かって突進する
- 用語:doom:破滅、死、悲しい運命
解説
こちらはことわざではなく、「飛んで火に入る夏の虫」の様子を表した表現で、「They rush to their doom.」のように主語を付けて使います。
「rush」は「突進する、大急ぎでいく」という意味で「run」よりもスピード感のある動詞なので、「自ら破滅の道へ突き進む」「死へまっしぐら」といったニュアンスになります。
fly in the face of Providence
- 意味:完全に神に背いた行いをする
- 用語:Providence:神、神意
解説
こちらもことわざではありませんが「飛んで火に入る夏の虫」の様子を表した表現です。
「fly in face to something」で「(常識など)に完全に反対する、背く」という意味があります。
先ほど出てきた「Fools rush in where angels fear to tread.」と似たニュアンスで、「神の言ったことと正反対のことをする」といった意味があります。
「飛んで火に入る夏の虫」の英語表現について解説しました。
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