「雨降って地固まる」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには2つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【雨降って地固まる】
意味:揉め事や醜い言い合いの後は、むしろ状態が良くなるものである。
意味:揉め事や醜い言い合いの後は、むしろ状態が良くなるものである。
- After a storm comes a calm.
- After rain comes fair weather.
After a storm comes a calm.
- 直訳:嵐の後には凪(なぎ:風や波が穏やかな状態)が来る。
- 意味:揉め事や醜い言い合いの後は、むしろ状態が良くなるものである。
- 用語:calm:凪、静けさ、平穏
解説
本来「After a storm, a calm comes.」が文法上正しい並びですが、この文章では主語「a calm」と動詞「comes」が入れ替わっています。
これは日本語でも使われる倒置法で、詩などによく使われるテクニックです。
ちなみに、大きな事件や異変が起こる前の不気味な静けさを意味する「嵐の前の静けさ」は、英語で「the calm before the storm」と言います。
After rain comes fair weather.
- 直訳:雨の後に晴天が来る。
- 意味:揉め事や醜い言い合いの後は、むしろ状態が良くなるものである。
- 用語:fair weather:快晴、晴天
解説
こちらも倒置法で「fair weather」と「comes」が入れ替わっていますね。
どちらのことわざも使い方は日本語と同じで、「困難を乗り越えたことで前よりも状態が良くなった」「揉め事や言い争いが起こったことで一層仲が深まった」という状況で使います。
悪いこと(困難や揉め事)を悪い天気(雨や嵐)にたとえているのは日本語も英語も同じなんですね。
「雨降って地固まる」の英語表現について解説しました。
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