「憎まれっ子世にはばかる」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには4つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【憎まれっ子世にはばかる】
意味:人に憎まれるような者が、かえって世間では幅をきかせる。
意味:人に憎まれるような者が、かえって世間では幅をきかせる。
- Ill weeds grow apace.
- Bad people have all the good luck in life.
- The devil’s children have the devil’s luck.
- The more knave, the better luck.
Ill weeds grow apace.
- 直訳:悪い雑草は速く成長する。
- 意味:悪い奴こそ、どんどん成長し成功する。
- 用語:ill:病気の、悪い / weeds : 雑草 / pace:速く
解説
この表現はことわざではなく、「憎まれっ子世にはばかる」の英語表現です。
ネイティブ間ではあまり使われない表現ですが、悪い雑草ほど育ちが速くすぐに繁殖してしまう、という意味の表現になります。
「apace」の代わりに「fast」が使われるケースもあります。
Bad people have all the good luck in life.
- 直訳:悪い人たちは人生において幸運を持っている。
- 意味:悪い人ほど人生において幸運を持ち合わせている。
解説
こちらも英語のことわざではなく、「憎まれっ子世にはばかる」を英語で表した表現です。
悪い人ほど運が良く、人に恨まれるような人が成功し活躍するといったニュアンスの「憎まれっ子世にはばかる」にぴったりの表現ですね。
The devil’s children have the devil’s luck.
- 直訳:悪魔の子供たちは悪魔の運を持っている。
- 意味:悪い奴らこそ悪運を持っている。
解説
英語の表現では「悪魔」とちょっと大げさに聞こえますが、邪悪な人は時に意外な悪運をもっているという意味で、邪悪な人を表す単語として「devil」が使われています。
The more knave, the better luck.
- 直訳:悪党であればあるほど、良い運。
- 意味:悪党ほど運がある。
- 用語:knave : 悪党
解説
こちらはデンマークのことわざとしてよく知られています。
「Bad people have all the good luck in life.」と同じような意味で、「善人より悪人の方が幸運を持ち合わせている」という表現です。
ちなみに「The (( 比較級 )) + the (( 比較級 )) 」の表現は、「〜であればあるほど、〜だ」の意味でよく使われます。
「憎まれっ子世にはばかる」の英語表現について解説しました。
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