日本国内でも就職や仕事で英語力を求められるケースが増えてきました。
しかし、いざ英語の勉強を始めようとしても、いろんな勉強法があって何から始めたらいいかわからない、英語の勉強の進め方がわからないという社会人の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、社会人が英語を勉強するために大切な考え方や、効果的な英語の勉強の進め方について具体的に解説します。
英語の勉強の仕方がわからなくて迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の初めでは、まず英語が身につかない理由や英語の勉強に対するマインドを解説し、その後、英語の勉強の進め方について解説しています。
英語の勉強の進め方のみチェックしたい方は、目次の3からご覧ください。
英語が身につかない理由
英語がなかなか身につかない理由は、大きく分けて、
- モチベーションが続かない
- 今までの勉強法に問題がある
の2つが考えられます。
モチベーションが続かない
英語の習得には少なくとも数ヶ月、通常1年以上かけて学ぶ人が多く、長期的な継続が必要です。
そのため、いかにモチベーションを維持できるかが英語学習で成果を得るための鍵となりますが、モチベーションが続かず英語学習を途中で諦めてしまう人は実際とても多いです。
モチベーションが続かない要因としては、英語学習の目的が曖昧だったり、自分に合わない勉強をしていたりすることが考えられます。
どんな要因にしろ、英語学習のモチベーションを維持するためには意識的な行動が必要だとあらかじめ認識しておくことが大切でしょう。
今までの勉強法に問題がある
英語の勉強法に問題がある場合も多いです。
1日数分だけ英語学習アプリを開いて勉強しているつもりになっていたり、効果のない学習法をひたすら実践して満足していたりするパターンが考えられます。
ここで言う効果のない学習法とは、以下のような勉強法です。
単語ばかり覚えてしまう
単語の暗記は定番の英語学習法ですが、どれだけ多くの単語を暗記してもコミュニケーションとして役立つ英語力は伸びません。
もちろん基本となる英単語の暗記は必須ですが、覚えた単語を使ってリアルなアウトプット練習をしない限り、覚えた単語を実践的に使いこなせる英語力は身につきません。
カタカナで英語を発音してしまう
カタカナ英語のまま学習を進めてしまう人も多いです。
そもそも日本語と英語の発音は根本的に異なるため、それをはっきり認識して英語の発音を基本から学ばなければ、相手に通じない英語が身についてしまいます。
リスニングを軽視する
英語のリスニングを軽視してしまうのもよくある失敗パターンです。
「話せる英語力」を身につけようとすると、ついつい「スピーキング」に注力してしまいがちですが、正確なコミュニケーションを取るためには「リスニング」も同じくらい大切なスキルです。
英語でスピーチをするなどの特別な場合を除いて、コミュニケーションツールとして英語を使えるようになるには、リスニング力も伸ばす必要があります。
英語の勉強をするために大切な考え方
上記からもわかる通り、英語力はただ勉強するだけでは伸びません。
英語の正しい勉強の進め方を知る前に、まずは英語の勉強をするために大切な考え方について見ていきましょう。
そもそも英語の独学は可能?
そもそも独学での英語の習得は可能なのでしょうか?
結論から言うと、独学で英語力を伸ばすことは可能です。
特に最近ではSNSやオンラインの英語学習サービスもあり、同じような英語学習者と出会ったり、アウトプットのフィードバックをもらえる環境が簡単に手に入るので、以前に比べると独りよがりにならず英語の勉強に取り組めます。
しかし無鉄砲に英語を勉強し始めるのではなく、以下のポイントには気をつけましょう。
成果を出すには明確な目的が必要
英語学習で成果を出すには、明確な目的を持つことが非常に大切です。
目的が曖昧なまま英語学習を始めるのは、旅行に行くのに行き先を決めないまま家を出てしまうようなものです。
明確な目的があれば、ゴールに到達するためにすべきことがわかり、それを実行していくだけでいいですし、うまくいかなかった場合の軌道修正もしやすいので、成果も出しやすくなります。
学習の習慣化を意識する
英語学習は長期的な継続が必要で、そのためには学習の習慣化が欠かせません。
習慣化して1日のルーティーンの中に英語学習を組み込んでしまえば、自然と勉強できる習慣がつき、勉強に対するストレスも少なくなるので継続しやすくなります。
とはいっても学習の習慣化はそう簡単にできることではないので、無理のない学習プランの検討や生活時間の見直しなど、学習の習慣化を意識して行動する必要があります。
英語に対する積極性を持つ
英語に対して興味を持ち、意識して積極的に英語に触れることも大切です。
日本では職場が英語環境でない限り自然に英語環境を手に入れることは難しいので、英語環境は自分で作らなければいけません。
英語環境にいる時間が長くなればなるほど学習のチャンスは増えるので、英語を勉強するなら普段の生活の中でも積極的に英語に触れるよう意識してみましょう。
自分に合ったレベルの英語を学習する
自分のレベルに合った学習方法を選択するのも、英語力アップには大切なポイントです。
簡単すぎると学べることがなくレベルアップできませんし、難しすぎると思ったように進まなくてモチベーションが下がってしまいます。
効果的な英語の勉強の進め方
英語の勉強に必要なマインドセットができたら、正しい英語の勉強の進め方について見ていきましょう。
効果的に英語力を伸ばすためには、どのように英語の勉強を進めていけばいいのでしょうか?
こちらでは効果的な英語の勉強の進め方について具体的に解説していきます。
目標や学習計画の立て方
英語の勉強に取り掛かる前に、まずは英語学習の目標や学習計画を考えましょう。
目標はより具体的に考えてみるのがポイントです。
目標が具体的に定まったら、目標を達成するために必要な期間と学習プランを考えます。
最終目標から逆算して1〜3ヶ月ごとの小さな目標を立ててみると、学習プランが立てやすくなるのでやってみてください。
英語の勉強はインプットからアウトプットへ
英語の勉強はインプットからアウトプットへ移っていくように考えると、何をすべきかも明確になります。
初心者の時はインプットを中心に、レベルが上がるにつれてアウトプットの割合を増やしていくイメージです。
英単語や英熟語を身につける
英語を基礎から始める初心者の方は、まず基本の単語や熟語を覚えるのがおすすめです。
英単語や英熟語の覚え方や勉強法に関しては以下の記事を参考にしてみてください。
>>英単語の覚え方・勉強法|TOEICや大学受験で使える暗記の10ステップ
>>英熟語の覚え方
英文法を学び、基礎を固める
英単語や英熟語を覚えるのと同時進行で英文法を身につけていきます。
日本人は中学や高校の英語の授業を通して、英文法の基本がしっかり身についている人が多いです。
英文法に不安のある方は、最低でも中学レベルの英文法はマスターできるように復習しましょう。
英文法の勉強法については以下の記事を参考にしてみてください。
>>英文法の勉強法
フレーズを実際に使い、1つずつ身につけていく
英語の基礎が固まってきたら、アウトプット練習も取り入れていきます。
どんな言語でもアウトプットをして実際に使わないと身につきません。
覚えたい英語のフレーズは暗記するだけでなく、実際の会話で使って1つずつ身に付けていきましょう。
仕事などで英語を使う機会がない場合は、オンライン英会話を活用して会話練習するのがおすすめです。
オンライン英会話の活用方法については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
>>27社を試して比較!本当におすすめのオンライン英会話5選
英語を聞き取る英語脳を作る
中級者になってくると、英語を英語で理解する「英語脳」が必要になるタイミングが訪れます。
本来、日本語を母国語とする私たちは、物事を頭の中で日本語で考える癖が身に付いており、聞き取った英語を頭の中で日本語に訳して理解し、言いたいことを日本語で考えて英語に訳している人がほとんどです。
しかし実際の英会話でいちいち日本語を介して考えているとリスニングが追いつかないので、リスニング力を上げるには「英語を英語で考える」習慣を身に付けなければいけません。
英語脳を身につけるには、英語環境をできるだけ長く保ち、英語で独り言を言うなど、積極的に英語を聴いて、話してというアウトプットを繰り返します。
英語学習の中でも英語脳を身につけるのは最も難しいポイントの1つですが、より上のレベルに行くには欠かせないステップです。
英語の発音の基礎を学ぶ
英語の発音を基本から学ぶのも忘れずにやっていただきたいポイントです。
中学や高校の英語の授業では発音について深く学ぶことはありませんが、英語の発音の知識を身につけると、日本語とは全く異なる英語の音や発音の仕方が理解でき、リスニングやスピーキングも伸びやすくなります。
母音と子音の発音記号を意識
発音を学ぶ際、母音と子音それぞれの発音記号を覚えておくと、単語を覚えるのと同時に発音も覚えることができます。
英語は日本語よりも母音の種類が多く、子音も含めてすべての発音記号を覚えるのは大変ですが、発音記号ごとに音を覚えてしまえば、発音を確認するのがとても楽になります。
最近では英語の発音に特化したYouTube動画や英語学習アプリなどもたくさんあるので、そういったテクノロジーも活用しながら英語の母音と子音の音を身につけていきましょう。
英語独特の音声変化やリズムを習得
英語のフレーズを習得する時は、発音だけでなく英語独特の音声変化やリズムを意識して学ぶのも大切です。
英語には、音声が脱落するリダクション、音をつなげて発音するリエゾン(リンキング)といった独特の音声変化があります。
単語を一つ一つ発音するのではなく、音声変化を意識することで自然な発音が身につきます。
また英語は日本語より強弱のある言語で、その強弱のリズムを理解することでリスニング力も伸びやすくなります。
流暢さは基礎を抑えてから
英語を流暢に話せるようになることを目標としている人も多いですが、流暢さは基礎を身につけ、フレーズを何度も何度も繰り返し使い続けた後に身につくものです。
そのため初めのうちは流暢さよりも、英文法や発音などの基礎の習得や積極的に英語に触れてたくさん話すことを重視するのがおすすめです。
英語の技能別の勉強法
言語には、
- リスニング(聞く)
- スピーキング(話す)
- リーディング(読む)
- ライティング(書く)
の4技能が求められ、コミュニケーションとして使える言語力を身につけるには、これらの4技能をバランスよく伸ばしていくことが重要だと言われています。
しかし英語学習を進めていると、自分の得意なスキル、苦手なスキルが必ず出てくるものです。
自分の弱点がわかったら、そのスキルを強化する勉強を取り入れることで、英語の4技能をバランスよく伸ばしていくことができます。
えいごーずでは、リスニング・スピーキング・リーディングの勉強法について解説しています。
以下のリンクからチェックしてみてくださいね。
リスニングを伸ばす
スピーキングを伸ばす
リーディングを伸ばす
レベル別の勉強法
英語の勉強をするための大切な考え方でもお伝えした通り、自分のレベルに合った勉強法を選ぶことは英語力アップに非常に重要なポイントです。
こちらではレベル別の英語の勉強法について初心者と中上級者に分けて解説します。
初心者の勉強法
英語初心者には、
- まずはインプットを中心に基礎を固める
- 基本的な会話が理解できるようになった段階で、積極的にアウトプットを取り入れる
という勉強法がおすすめです。
初心者でありがちなのは、いつまでもインプットの学習ばかりして、アウトプットをしないからいつまで経っても初心者レベルから抜け出せないというパターンです。
言語はアウトプットをして失敗したりフィードバックをもらったりすることで飛躍的に伸びるので、簡単なフレーズが理解できるようになった段階で、思い切ってオンライン英会話などのアウトプットにチャレンジしてみましょう。
またそれと並行して、英語の勉強の習慣化を意識するのも初心者には大切なポイントです。
最初の1、2ヶ月は英語の勉強を毎日行うのがつらく感じる時もあると思いますが、その時期を超えて英語学習がルーティーンになってしまうと、ストレスなく毎日勉強をこなすことができます。
英語学習が習慣化してしまう前にやめてしまう人が多いですが、効果の実感には時間がかかるものだと考えて、まずは3ヶ月続けてみましょう。
中上級者の勉強法
社会人で英語を学びたい人の中には、
- 学生時代の英語力がキープできており、基本単語や文法などの基礎がしっかり身についている
- 簡単な英会話なら問題なくできる
- TOEIC600点以上
など、英語レベルで言うと「中上級者」にあたる人もいます。
上記に当てはまる方は、初心者向けの学習ではあまり効果がないので、よりレベルの高い学習法を取り入れましょう。
中上級者におすすめの勉強法は、
- オンライン英会話を活用して、ディスカッションなどの自分のレベルにあった英会話レッスンを行う
- 自分の弱点を明確にして、それに特化した勉強をする
- 実際に自分が英語を使うシチュエーションに必要なボキャブラリーの補強や会話練習を行う
などです。
中上級者になると、弱点や伸ばしたいスキルも人によって大きく異なってくるので、到達したいレベルがどれくらいで、それには何が足りないかを考えて学習計画を立ててみましょう。
日常でできる英語の学習方法
英語学習は、日常生活に取り入れ、隙間時間を使って行うのがおすすめです。
また日常に英語学習を取り入れることで、英語環境にいる時間が長くなるため、英語力アップにも効果的です。
こちらでは日常でできる英語の学習方法について解説します。
簡単な英文の丸暗記
簡単な英文は丸暗記して、何度も使って身につけるのが効率的です。
スタディサプリなどの英語学習アプリだと、隙間時間を活用しながら楽しく英語フレーズを練習できるのでおすすめです。
>>スタディサプリENGLISHが英語力アップに効果がある10の理由
丸暗記したフレーズは、オンライン英会話などの実践的な場で意識して何度も練習すると、だんだん身についていきます。
ニュースを英語で読む・聴く
ニュースチェックを英語で行うのもおすすめです。
ニュースサイトやニュースアプリの言語設定を英語にするだけでOKです。
またPodcastなどの音声ツールを活用して、ニュースを英語で聴くのもおすすめの方法です。
ニュースを英語でチェックすると、最新の社会情勢や自分の興味のある分野に関するボキャブラリーの幅が広がり、スモールトークなどのアウトプット時に役立ちます。
文章の音読と模写
時間のある方は、文章を音読したり模写したりするのもおすすめの勉強法です。
音読はリーディング力の向上だけでなく、リンキングやリダクション、リズムなどを考えながら読むため、スピーキング力アップにも効果があります。
文章の模写は文型や文章の構造を理解したり、単語のスペルを覚えるのに効果的です。
音読や模写に使う文章は、軽く目を通して理解できるレベルのニュース記事やスピーチ原稿、物語などを選ぶといいいでしょう。
辞書を引かずに英文を読む
音読をする時は、辞書を引かずに読むのがおすすめです。
知らない単語が出てきたら、前後の単語や文章から意味を推測してみます。
日常英会話でも知らない単語が出てくることは頻繁にあるので、辞書で調べる前に推測する癖をつけておきましょう。
推測する癖がついていると、記憶に残りやすく次に同じ単語が出てきた時に思い出しやすいなど、単語の暗記にも効果があります。
海外ドラマや映画を視聴する
楽しく英会話を学ぶなら、海外ドラマや映画を観るのもおすすめです。
実際にネイティブが話す英語に触れられ、おもしろいので継続もしやすいです。
映画はまとまった時間が必要ですが、海外ドラマだと1話30分以下のものも多いので、まとまった時間がない方には海外ドラマがおすすめです。
作品を選ぶ際は、継続のしやすさを意識して自分の好きなジャンルや好きな俳優が出ている作品を選ぶようにしましょう。
以下の記事では英語学習におすすめの海外ドラマと映画を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
>>英語学習におすすめの海外ドラマ20選【レベル・ジャンル別】
>>英語学習におすすめの映画30選【レベル・ジャンル別】
数分の動画や音声を何度も聴く
YouTubeやTikTokなどで、数分程度の動画や音声を何度も聴くのも効果的です。
繰り返す聴くことで、自然な英語を音で身につけることができます。
ネイティブが話す動画の一部を繰り返し聴くのでもいいですし、最近では英語学習用のショート動画もたくさんあるので、自分が好きなコンテンツを選びましょう。
シャドーイングやディクテーションを取り入れる
比較的新しい学習法として、シャドーイングやディクテーションがあります。
- シャドーイング:音声を聞きながら、それを真似して発音する練習法
- ディクテーション:音声を聞きながら、それを書き起こす練習法
どちらもリスニング力を鍛えるのにぴったりな勉強法で、英語のリズムやリンキング、リダクション、発音などを理解するのに効果的です。
リスニングが苦手な方はぜひ取り入れてみましょう。
一人英会話(独り言を英語で言う)
日常で一番簡単にできるのは、独り言を英語で言う方法です。
単純ですが、非常にメリットの多いおすすめの学習法です。
独り言を英語で言うと、頭で考えたことを英語にして口にするので、自然と英語で考える癖がつきますし、自分が普段よく使う言葉や表現を英語で言う練習ができるので、実際に使える英語力が身に付きます。
英語でなんと言うのか日常的に考える
英語で独り言を言っていると、必ず「これ英語でなんて言うんだっけ?」とわからない場面が出てきます。
そういった疑問を一つ一つ解決していくことで、自分が日常的に使う単語や表現が身についていきます。
英語でなんと言うのか日常的に考える癖がつくと、ボキャブラリーがどんどん増えていくので、ぜひ意識的に考えるようにしてみてくださいね。
英語で脳内実況をしてみる
家事をする時などに、自分がしていることを英語で脳内実況してみるのも効果的です。
日常の動作や普段使っているものを英語で言う練習ができ、日常でよく使う単語や表現が身についていきます。
SNSで英語をアウトプットする
SNSで英語をアウトプットするのもおすすめです。
英語用アカウントを作り、投稿の文章やハッシュタグをすべて英語にして投稿します。
独り言と同じように自分がよく使う言葉を英語で表現する練習ができるので、使える英語力が身に付きます。
またSNSを英語で活用していると、海外の人がSNSの投稿でどんな英語を使っているかも分かりますし、海外の人と英語でコミュニケーションできるチャンスも増えるのでおすすめです。
英語で日記を書く
時間のある方は、英語で日記を書くのもおすすめです。
日記も独り言やSNS発信と同じように、自分の生活で起こったことや自分の考えを書くので、使える英語力が身に付きます。
書いた日記はオンライン英会話などでネイティブに添削してもらうとより効果的です。
やってはいけないNGな英語の勉強法
英語学習はどんな方法でも効果が得られるわけではなく、やってはいけない勉強法もあります。
こちらでは、やっていけないNGな英語の勉強法について解説します。
英語学習の効果を得られていない方は、自分のやり方が当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。
学習方法に一貫性がなく、いろいろな勉強法に手を出す
学習方法に一貫性がなく、いろいろな勉強法に一気に手を出してしまうのは、あまりおすすめできません。
勉強法は目標から逆算して考え、1つのことを集中的に継続してやってみるのがおすすめです。
いろんな勉強法を一気に始めてしまうと、どれも中途半端に終わってしまうことが多いので、まずは1つの勉強法を集中して試すところから始めましょう。
日によってやることを変える
毎日違った学習を行うのもあまりおすすめしません。
英語学習は継続して効果が得られるものなので、日によってやることを変えていると効果が出にくく、遠回りになってしまいます。
学習法を試す際は、1ヶ月などの長期間で自分に合ってそうか確かめるといいでしょう。
早い効果を期待する
毎日5分の学習を1ヶ月続けるだけで英語力が伸びるのであれば、誰も苦労しませんよね。
英語の習得は1日や1週間などで効果が出ることはなく、最低でも数ヶ月は必要です。
そのため早い効果は期待せず、長期的に継続することを意識して勉強しましょう。
成果を焦ると、長く続かない
英語学習の成果を出そうと焦ってしまうと、無理のある学習計画を立ててしまい、長く続かないことがよくあります。
英語学習は時間のかかるものだとあらかじめ認識した上で、自分の到達したいレベルと学習プランが妥当か検討してみるようにしましょう。
SNSでは、初心者からネイティブレベルまで英語力を上げた日本人がたくさんいるので、そのような人たちがどれくらいの期間で英語力を上げたのかを参考にしてみたり、体験談を読んでみたりするのもおすすめです。
4技能(読む・聞く・話す・書く)のどれかに注力してしまう
実践的で強固な語学力を身につけるには、4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく伸ばすことが大切です。
たとえばスピーキングが苦手だからといって、スピーキングに特化した対策だけをするのは必ずしも正しいとは限りません。
ただ単にスピーキングが苦手と言っても
- 相手の英語が聞き取れない(=リスニングが苦手)
- 自分の言いたいことが英語にできない(=アウトプット不足)
- 発音が正しくなくて相手に伝わらない(=発音が正しく身に付いていない)
- 文章構成がめちゃくちゃで相手に伝わらない(=文法が正しく身に付いていない)
など、人によってスピーキングが苦手な原因は異なります。
「スピーキングが苦手だと思っていたけど、原因はリスニング力を鍛えていないからだった…」なんてことはよくあることです。
4技能をバランスよく伸ばすと、自分ではわからなかった弱点を潰していくことができるので、学習をする際は4技能をバランスよく伸ばすよう意識しましょう。
いきなり英会話スクールに行く
英語初心者がいきなり英会話スクールに行くのもおすすめしません。
英語学習を始めたばかりの方は、中学レベルの文法や単語の復習など、英語の基本を学ぶところから始めましょう。
いきなり英会話スクールに行っても、講師の言っていることが理解できなかったり、コミュニケーションがうまくいかなかったりして効率が悪いです。
英会話スクールは、英語の基礎がある程度身につき、基本的な会話ができるようになってからチャレンジするといいでしょう。
英語のシャワーは初心者にはNG
初心者の段階で英語の動画やドラマなどを見たり、音声を聴いて英語環境を作るのも効果的ではありません。
リスニングが上達していない段階で英語を聴いても、ただのBGMにしかならず、聴いたことを理解するというリスニングの訓練ができないので英語学習としては無意味です。
英語の基礎が身に付いたかなと思ったら、初心者レベルの動画や音声から始め、再生スピードを落とすなどして聞き取れるかどうか試してみるといいでしょう。
英語学習を継続させるコツ
先ほどもお伝えしたように、英語学習には継続が欠かせません。
そこでこちらでは英語学習を継続させるコツについて解説します。
目的や目標の明確化
まずは英語学習の目的や目標が明確になっているかチェックしましょう。
目的や目標が具体的で明確であればあるほど学習プランも立てやすく、すべきことがはっきりするのでモチベーションもキープしやすいです。
英語学習の目的や目標が曖昧になっている方は、今一度そこから見直してみましょう。
習慣化
英語学習を継続するには、毎日の学習を習慣化させ、日々のルーティーンに組み込んでしまうのが効果的です。
英語学習を習慣化させるには、
- 毎日同じ時間に学習時間を設ける
- 毎日同じ場所で学習する
- 隙間時間にすることを決めておく
- 家族や友達など周りに宣言する
などが有効です。
積極性
積極的に英語に触れようと意識するのも大切なポイントです。
積極性を上げることで英語に触れる機会が増え、その分英語力を伸ばしやすくなります。
やる気がない時は動画や海外ドラマを観るだけでもいいので、自分が楽しく続けられるコンテンツやアプリを見つけておきましょう。
適切な学習方法と教材選び
自分のレベルに最適な学習方法と教材を選ぶのも重要なポイントです。
学習方法や教材の選択を誤ってしまうと、思ったような効果が得られず、「このまま続けても意味ないかも…」と途中で諦めてしまう可能性があります。
簡単すぎて学ぶことがないものを選ぶのもNGですが、反対に難しすぎても本来学びたいことが学べなかったり、予想していたより学習時間がとられたりして挫折しやすくなります。
学習方法や教材を検討する時は、「少し難しいかな」と思うレベルのものを選ぶといいでしょう。
定期的な実力チェック
定期的に自分の実力をチェックするのもモチベーションキープに有効です。
実力チェックをしてスコアが上がっていれば、これからも頑張ろうとモチベーションが上がりますし、スコアが下がっていたり変わらなかったりすれば、今の学習方法や教材を見直すきっかけになります。
実力チェックの方法は、オンライン英会話や英語学習アプリの実力チェックテストを受けたり、TOEICなどの英語資格テストを受験するのがおすすめです。
ちなみにTOEICを受験する場合は、実力チェックが目的であっても、過去問を解いたり出題傾向をチェックするなどの直前対策は必ずしておきましょう。
TOEICの勉強法については以下のリンクからチェックしてくださいね。
>>TOEIC勉強法
生活時間の見直し
英語の学習時間がしっかり確保できるよう、生活時間を見直すことも大切です。
英語学習の時間が増えても1日の時間は24時間と変わらないので、何かを削らなければ勉強時間は確保できないのは当たり前ですよね。
スマホを触る時間を減らして勉強時間に回すなど、自分が現状何にどれくらい時間を費やしていて、どこを削ったら無理なく勉強時間を確保できるか一度考えてみましょう。
生活時間を見直して無理なく英語学習の時間を持てるようになれば、習慣化しやすく継続にも繋がります。
隙間時間の活用
机に向かう時間があまり取れなくても、隙間時間をうまく活用することで学習時間を確保できます。
電車での移動中や仕事の休憩時間、何かの待ち時間など、1回の時間は5分程度でもかき集めると結構な時間になります。
最近では隙間時間に学習しやすいよう設計されている英語学習アプリもたくさんあるので、そういったツールをうまく活用しながら、隙間時間の学習を意識してみてくださいね。
自分にあった英語の勉強の進め方を模索しよう
この記事では、社会人が英語を勉強するために大切な考え方や、効果的な英語の勉強の進め方についてお伝えしました。
英語学習は効果を得るまで時間がかかるため、目的や目標を明確にして英語の勉強を習慣化させることが一番大切なポイントです。
焦ってしまうと逆効果なので、毎日コツコツと少しずつ積み上げていくイメージで英語の勉強を始めてみてださいね。
>>「英語の勉強法」へ戻る