「英語のリーディングが苦手」「長文読解でいつも時間切れになる」と悩んでいる英語初心者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、英語初心者向けに、リーディングの効果的な勉強法や、上達するためのコツ、おすすめの教材や参考書、アプリ、サイトなどについて解説しています。
英語のリーディングを伸ばしたい初心者の方や、長文読解の勉強法を探している方はぜひご覧ください。
英語初心者のリーディング問題点
英語初心者でリーディングに苦手意識を持っている人は非常に多いです。
どうして英語初心者がリーディングでつまづいてしまうのか、まずはその原因と問題点について確認しておきましょう。
英語の知識不足
英語初心者がリーディングでつまづいてしまう原因としてまず考えられるのは、そもそも英語の知識が不足しているという点です。
英語の知識とは、
- 英文法
- 英単語
といった英語の基礎となる部分です。
英文法の知識が不足していれば、文の構成がわからず、文全体の意味を正しく理解できません。
またボキャブラリーが不足していることも同様で、文中に出てくる単語の意味がわからなければ、文章の内容理解が乏しくなります。
英語を逆さから読んだり、何度も読んだりしてしまう
英語を語順のまま理解できず逆さから読んだり、文章を何度も読み返してしまうのも、英語初心者にありがちな傾向です。
英文を逆さから読んだり、何度も同じ部分を読み返していると、リーディングに時間がかかり、英語試験であれば、時間が足りないという状況に陥ります。
リーディング学習では英語を英語の語順のまま理解するスキルも必要です。
全部日本語に訳して考えている
英語のリーティングをする際、すべて日本語に訳して考えてしまうのも、初心者がリーディングでつまづく原因の1つです。
英文をすべて日本語に訳して考えていると、どうしても時間がかかります。
リーディングでスピードアップするには、英語の知識を身に付けて読解力を鍛えるだけでなく、英語を英語で理解する英語脳も必要になります。
「英語を英語で理解できるようになるまで、何年かかるかわからないよ…」と思うかもしれませんが、毎日の積み重ねでだんだんと身についていくので、諦めずに正しいリーディングの勉強法を実践していきましょう。
英語初心者がリーディングを極めるための基本3ステップ
先ほどお伝えしたようなリーディングの問題点を、英語初心者が克服するにはどうすればいいのでしょうか?
こちらでは英語初心者がリーディングを極めるための基本となる3ステップについて解説します。
STEP1.最低限の英文法と英単語の習得
まずはリーディングの土台となる基本の英文法と英単語を習得します。
中学で習う英文法と英単語をマスターしておけば、簡単な文章のリーディングはできるようになります。
最低限の英文法と英単語はリーディングの基礎となるので、この部分に少しでも不安がある方は、中学英語の復習から取り組みましょう。
STEP2.精読(英文解釈)
中学レベルの英文法と英単語をマスターしたら、精読を通して英文解釈を鍛えるトレーニングを始めます。
精読とは、文章を一文一文丁寧に読んでいく読み方です。
時間をかけて英文を解釈する練習を繰り返すことで、STEP1で学んだ英文法や単語の理解をより深めることができ、正しくリーディングを行う基盤が構築されます。
STEP3.多読
精読を継続し、英文解釈のスキルが上がってきたら、英文の多読を行います。
STEP2で英文解釈の基礎は身についているので、多読ではさまざまな文章に触れながら、英文解釈のスピードアップとボキャブラリーの向上を目指します。
初心者が英語のリーディングを伸ばす効果的な勉強法
英語のリーディングは上記のような3ステップで進めていきますが、具体的に何を勉強すればいいのでしょうか?
こちらでは英語のリーディングを伸ばす具体的な勉強法について見ていきましょう。
STEP1の勉強法
英文法では、3文型・関係代名詞を必ずおさえる
英文法が苦手な方でも、最低限の文法として3文型と関係代名詞をマスターしておくと、初心者レベルのリーディングはできるようになります。
英語には全部で5つの文型がありますが、初心者なら基本となる3文型をまずは覚えておきましょう。
- 第1文型:S(主語) + V(動詞)
- 第2文型:S + V + C(補語)
- 第3文型:S + V + O(目的語)
また関係代名詞は英語の文章で非常によく出てくるので、マスターしておくことをおすすめします。
英文法の勉強法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
>>社会人がすべき英文法の勉強法とは?英語のやり直しにおすすめの参考書も解説
英単語は日本語に訳さず、英語のまま覚える・イメージで覚える
英単語を覚える際は、日本語に訳さず、英語のまま覚えるのがおすすめです。
単語帳では英単語と日本語の意味がセットで書かれていることが多いですが、英単語は日本語に訳さず、英語のまま覚える方がその後のレベルアップにも役立ちます。
また英単語をイメージで覚えるのもおすすめの暗記法です。
英単語を視覚的にイメージで覚えておくと、意味を言葉で暗記するより記憶に残りやすく、文全体もイメージしやすくなるのでリーディングスピードも速くなります。
英単語の覚え方については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
>>英単語の覚え方・勉強法|TOEICや大学受験で使える暗記の10ステップ
英語の発音を練習する
英語の発音は、リーディングを強化したい学習者が後回しにしがちな部分です。
しかし英語の発音を理解し身に付けておくと、間接的にリーディング力アップにも効果があるため、英文法や英単語と同じタイミングで英語の発音も学んでおくのがおすすめです。
リスニング力が高まると、リーディング力も高まる
英語の発音が身につくと、まずリスニング力が高まりますが、それによりリーディング力も向上します。
その理由はリスニングとリーディングにおける英語を理解するプロセスが同じだからです。
リスニングとリーティングは英語が耳から入ってくるか、目から入ってくるかの違いだけで、英語を認識して理解するプロセスは同じです。
そのためリスニング力が鍛えられ、英語を理解する力が身につくと、リーディングにもその力を応用できます。
英語の発音やリスニングの勉強法については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
>>英語初心者に効果的なリスニング勉強法とおすすめ参考書・アプリを解説
STEP2の勉強法
精読では「時間をかければ読める」状態を目指す
精読と英文解釈の練習では焦らず丁寧に時間をかけて、「時間をかければ読める」状態を目指すのがポイントです。
リーディングのスピードアップは次のステップで行うので、この段階では、じっくり丁寧に英文を読むことを意識しましょう。
精読は3〜5語の英文から始める
精読は、
- 3〜5語の簡単な英文
- 中学レベルの英文
- 簡単な長文
の順にレベルアップしながら進めるのが大切です。
まずは3〜5語の簡単な英文から始めます。
短い英文が簡単すぎる方は次のレベルに進んで大丈夫ですが、文法理解に不安のある方は、短い英文から始め、各単語の品詞を意識しながら精読しましょう。
その次は中学レベルの英文です。
中学英語でも中3レベルになると、10語以上で構成された英文も出てくるので、難易度は上がります。
英文がどれだけ長くなっても、一語一語丁寧に読むトレーニングを続けましょう。
中学レベルの英文が理解できるようになったら、次は長文にチャレンジです。
長文になると文章全体での理解が必要になりますが、スピードは気にせず、時間をかけて一文一文丁寧に読むのがポイントです。
英語は結論を先に書く
「英語は結論を先に書く」というルールを覚えておくと、英語のリーディングが楽になります。
日本語では起承転結の書き方もありますが、英語は文章全体・段落・文、どのレベルで見ても結論が最初に書かれていることが多いです。
英語は日本語とは語順が違う
「結論を先に書く」という点では、文単位でも同じことが言えます。
たとえば「He left home without eating breakfast.(彼は朝食を食べずに家を出た。)」という文の場合、英語では「He left(彼は家を出た)」という結論が先頭に来ていますよね。
英語では「何がどうした(主語+動詞)」という結論が必ず最初に書かれているので、そこをおさえておくと英文解釈もスムーズです。
難易度の高い英文では、関係代名詞や接続詞などで主語が長くなっていることがあるだけで、英文がどれだけ長くても「主語+動詞」の部分は存在します。
精読練習でも「主語+動詞」の部分がどこなのか見極められるようになると、英文解釈のスピードがアップするので「英語は結論が先」を意識してみてくださいね。
スラッシュリーディング
精読をする時は、英文の品詞や文節のまとまりをスラッシュで区切りながら読むスラッシュリーディングも効果的です。
たとえば、「I have a friend who lives in America.」という文の場合、
のように文節と文節の間にスラッシュを入れると、読みやすくなり、意味を理解しやすくなります。
スラッシュの入れ方にルールがあるわけではないので、自分が理解しやすいポイントでスラッシュを入れればOKです。
最初のうちは品詞ごとにスラッシュを入れた方がわかりやすいですが、慣れてくるとスピードアップして文節のまとまりで認識できるようになるので、スラッシュの数が減っていきます。
英語のパラグラフが持つ基本ルールを理解する
英語のパラグラフ(段落)には、
- 1.1つのパラグラフで言いたいことは1つ
- 2.パラグラフで言いたいことは、最初・最後・逆説の接続詞がある一文のどれかにある
- 3.パラグラフは結論→理由→根拠(具体例)→結論の順で書かれている
という基本ルールがあります。
このルールを覚えておくと、文章の要点をすぐ見つけられるので、内容の理解も速くなりますし、わからない単語が出てきても文章の構成から意味を推測して読み進めることができるようになります。
英語を日本語に訳さない、最初に日本語訳を見ない
リーディング学習では、できるだけ日本語をシャットアウトし、英語を日本語に訳さないよう意識することも大切です。
英語を日本語に訳さないようにするには、精読で簡単な英文から始め、英文を英語の語順のまま理解するトレーニングを少しずつ積み重ねていくしかありません。
時間はかかりますが、できるようになるとリーディングのスピードが格段に速くなります。
初心者は日本語に訳して考えてしまう癖がついているので、最初は難しく感じるかもしれませんが、とにかく日本語を持ち込まないよう「意識する」ことが大切です。
英文を強制的に左から右に読む
英語を語順のまま理解する力を伸ばすには、英文を強制的に左から右に読んで、後戻りしないように心がけるのもポイントです。
こちらも初心者には非常に難しく感じるかもしれませんが、意識して行うしかありません。
ノートや下敷きなどで読んだ部分を隠しながら読むと、強制的に読み返しができない環境を作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
黙読だけではなく、ネイティブの音声を聞いて、音読する
精読や多読は黙読が基本となりますが、ネイティブの音声を使った音読練習も取り入れると、さらに効果的です。
音読にはさまざまな効果があり、リーディングにおいては英文を理解しながら口にすることで、英語を瞬間的に解釈する力を養えます。
また音読はリーディングだけでなく、リスニングやスピーキングなど、英語力を総合的に伸ばせる練習法なので、ぜひ積極的に行いましょう。
シャドーイングは基礎の英語力が身についてから
音声の後を追いかけるように音読するシャドーイングは、英語の効果的な学習法としてよくおすすめされています。
しかし英語の聞き取りが未熟な初心者が行っても、英語の音を正しく認識できないまま声に出すだけになってしまうため、あまり効果がありません。
シャドーイングを行うなら、英語の基礎がしっかり身につき、中学レベルの英文を理解できるようになったくらいに始めるといいでしょう。
英語学習を始めてすぐにシャドーイングをしてもあまり効果がないので、注意してくださいね。
STEP3の勉強法
リーディング速度を意識して速読する
多読に取り組む時は、STEP2の精読とは異なり、リーディング速度を意識して速読します。
英文解釈のスキルは精読で習得しているので、精読のスピードをアップさせるイメージでやってみましょう。
多読をしてみて英文解釈がまだまだだと感じたら、STEP2の精読に戻り、一文一文丁寧に読む練習をもう少し続けるのがおすすめです。
リーディング後に文章をサマライズする
時間のある方は、リーディング後に文章をサマライズ(要約)すると、より理解が深まります。
文章のサマライズは、文章の内容を本当に理解できているか確認できるだけでなく、文章全体から大事な部分を抜き出してまとめる力も身につくので、読解力アップにとても効果的です。
サマライズする際は、文章に使われている単語を混じえながら、自分なりの表現でまとめるよう意識すると、言いたいことを英語で表現する力も鍛えられます。
初心者が英語のリーディングを上達させるコツ
ここまで英語初心者におすすめのリーディング勉強法についてご紹介してきましたが、リーディングの勉強は時間もかかりますし、難しそうなので、自分にできるか不安になりますよね。
こちらでは英語初心者がリーディングを上達させるコツを5つご紹介します。
- ゆっくり焦らず、一文ずつ確実に理解する
- 自分がわかるレベルの練習を繰り返す
- 小さな成功体験を重ねる
- 隙間時間を活用する
- 楽しみながら、毎日継続する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ゆっくり焦らず、一文ずつ確実に理解する
リーディングで精読を行う際は、ゆっくり焦らず、一文ずつ確実に理解することを意識しましょう。
「速く読めるようになりたい」という気持ちはわかりますが、英文解釈ができないままスピードを上げてしまうと、読解力は一向に上がりません。
リーディングの速度は精読に慣れてからトレーニングした方が効率よく伸ばせるので、まずは英文解釈をマスターしていきましょう。
自分がわかるレベルの練習を繰り返す
自分のわかるレベルの文章で練習を繰り返すことも、リーディングを効率よく鍛えるポイントの1つです。
英語初心者は最初から難しすぎる英文にトライしがちですが、難しすぎる文章だと、知らない単語ばかりが並んで、単語の意味を理解するだけでも時間がかかり、本来鍛えるべき英文解釈のトレーニングができなくなってしまいます。
リーディング教材を探す際も、1つのパラグラフにわからない単語が1〜2個程度のものを選ぶようにしましょう。
小さな成功体験を重ねる
小さな成功体験を重ねるのも、リーディング学習を継続するために大切なポイントです。
先ほどの自分がわかるレベルの練習を繰り返すことも、小さな成功体験を増やすことに繋がりますし、
- 毎日1時間の学習を1週間(1ヶ月)続ける
- 教材の○ページまでを今週中に終わらせる
などの小さい目標を立てて、それをひとつひとつクリアしていくのも有効です。
小さい成功体験を重ねることで、前向きにリーディング学習を継続でき、だんだん自信にも繋がっていきます。
隙間時間を活用する
リーディング学習はまとまった時間が必要と思いがちですが、隙間時間をうまく活用するのがポイントです。
通勤時間や電車の待ち時間、仕事の休憩時間など、隙間時間をかき集めるだけでもかなりの学習時間を確保できます。
リーディング学習は洋書などの教材が必要になりますが、スマホのアプリなどをフル活用しながら、隙間時間をうまく活用しましょう。
楽しみながら、毎日継続する
リーディング学習自体を楽しむことも大切なポイントです。
英語のリーディングができるようになると、日本語では手に入らない情報や物語に触れられるため、リーディングスキルの向上だけでなく、自分の知見も広がります。
また自分の興味のある分野について書かれたニュース記事や洋書をリーディングの教材として用いるのもおすすめです。
英語のリーディングが楽しくなると、自然と英語学習を継続でき、自分から学習意欲を持って取り組むことで英語力も伸びやすくなります。
英語のリーディング練習におすすめの参考書・アプリ・無料サイト
英語のリーディング教材は、参考書だけでなくアプリやサイト、洋書など数多くの選択肢があり、どれを選ぶべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
こちらでは英語初心者のスピーキング練習におすすめの参考書やアプリ、無料サイトなどについてご紹介します。
学習目的やレベルに合わせた教材を選ぶ
リーディング教材を選ぶ時は、自分の学習目的とレベルに合っているか必ず確認しましょう。
特に初心者の場合は、基礎的なリーディングスキルを身につけることが目的なので、何が書かれているかよりも、英文のレベルが自分にとって難しすぎないかをチェックするのがポイントです。
難しすぎる教材を選んでしまうと、知らない単語ばかり出てきて、本来すべきリーディングのトレーニングを始めるまでに時間がかかってしまうので注意してくださいね。
STEP1:英文法と英単語のおすすめ参考書
英文法と英単語の復習におすすめの参考書は、以下の記事でご紹介しています。
STEP1から始める方は参考にしてみてくださいね。
【英文法のおすすめ参考書】
>>社会人がすべき英文法の勉強法とは?英語のやり直しにおすすめの参考書も解説
【英単語のおすすめ参考書】
>>英単語の覚え方・勉強法|TOEICや大学受験で使える暗記の10ステップ
STEP2:精読・英文解釈におすすめの参考書
精読(英文解釈)のトレーニングを行う際におすすめの参考書は以下の5つです。
究極の英語リーディング
究極の英語リーディングは、入門レベルの英単語1000語をベースに書かれた英文が38本収録された、初心者のリーディング練習にぴったりの参考書です。
難しい単語が使われておらず、1分程度で読み終わる文章なので、長文が苦手な初心者でも挫折することなく、スラスラとリーディングできます。
スラッシュリーディングや無料の音声を使ったトレーニングのやり方も解説されており、英語リーディング学習の入門としておすすめです。
入門英文問題精講
入門英文問題精講は、演習問題を解きながら、英文読解に必要なポイントを詳しく学べる参考書です。
出題される英文には、それぞれ文法事項や構文、時制などの細かい解説が添えられており、初心者が抱きがちな疑問を解決しながら学習できます。
試験対策だけでなく、英文を正しく解釈するテクニックを学びたい方におすすめです。
超英文解釈マニュアル
超英文解釈マニュアルは、筆者が独自に考えた「かんべ式・新5文型」というルールに基づき、英文をパターン分けして解説している参考書です。
文の先頭はこの12パターン、Sの直後はこの8パターンといったふうに英文をパターン化することで、英文解釈を効率よく行えるようになります。
過去にリーディング学習で挫折した方や、さまざまな教材を使っても英語を理解できなかった方におすすめです。
速読英単語
速読英単語は、英文を読みながら英単語を覚えられる参考書です。
単語をストーリーとともに学ぶことで、文脈の中で単語がどのように使われるかを理解できるだけでなく、記憶に残りやすい学習ができます。
リーディングと一緒にボキャブラリー対策をしたい方や、リーディングのスピードアップを目指している方におすすめです。
基本からわかる英語リーディング教本
基本からわかる英語リーディング教本は、駿台予備校の人気講師である筆者が、初心者でも着実にステップアップできるようまとめたリーディングの参考書です。
演習問題とセットになっているため、TOEICや英検、TOEFL、大学入試などの試験対策をしている方におすすめです。
STEP2:リーディング練習におすすめのアプリ・無料サイト
隙間時間にリーディング学習をしたい方には、以下のアプリ・無料サイトがおすすめです。
Recipy(POLYGLOTS)
Recipy(POLYGLOTS)は、ボキャブラリーから4技能対策、英会話レッスンまで行えるオールインワンの英語学習アプリです。
リーディング対策では、BBCやJapan Timesといったメディアのニュース記事を翻訳・リスニング機能付きで見ることができ、幅広い分野の記事に触れられます。
ニュース記事を使ったリーディング学習を中心に、1つのアプリでいろんな学習をしたい方におすすめです。
StudyNow
StudyNowは、国内・海外のさまざまなニュース記事をチェックできるアプリです。
すべてのニュースに日本語やリスニング音声、語彙解説などがついています。
ニュース記事でリーディング学習がしたい社会人の方におすすめです。
LearnEnglish
LearnEnglishは、イギリスの公的機関ブリティッシュ・カウンシルが提供する英語学習サービスです。
公式サイトではリーディング学習をはじめとする、初心者から上級者まで対応した教材を無料で利用できます。
またPodcastのアプリでは、リスニングやリーディングなどの練習ができ、全文スクリプトがついていて一文一文追いながら聞くことも可能です。
英語圏のアプリを使ってみたい方や、イギリス英語を学びたい方におすすめのアプリです。
BBC Learning English
BBC Learning Englishは、イギリスのBBCが出している英語学習アプリです。
BBCには英語学習者向けにさまざまなPodcastチャンネルがあり、このアプリではそれらすべてのPodcastの音声を使って学習できます。
多様なトピックに触れられるので、初心者レベルがほぼ理解できるようになり、次のレベルに行きたい方におすすめのアプリです。
【TOEIC対策】スタディサプリTOEIC対策コース
TOEICのリーディング対策をしたい方には、スタディサプリのTOEIC対策コースがおすすめです。
TOEIC20回分の演習問題、解き方のテクニックを解説する講義動画など、アプリを使って隙間時間にパパっと学習できます。
スタディサプリについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
>>スタディサプリENGLISHが英語力アップに効果がある10の理由
STEP3:リーディングの多読におすすめの本
Kindle Unlimited
英語の多読を行うなら、AmazonのKindleが便利でおすすめです。
海外の洋書もジャンルを問わず種類豊富で、持ち運びもしやすいので隙間時間の学習にも向いています。
本を買うのが面倒な方や、初心者を卒業し、いろんなジャンルの洋書を読みたい方におすすめです。
英語の絵本
英語初心者の多読には、英語の絵本もおすすめです。
絵本は子供でもわかりやすい簡単な英語が使われており、ネイティブの子どもたちが実際に学んでいる英語に触れられます。
「はらぺこあおむし(The Very Hungry Caterpillar)」のような日本でも有名な絵本もたくさんあるので、自分の知っている絵本の英語版がないか探してみましょう。
初心者向けの洋書
洋書は初心者には難しそうと思われがちですが、簡単な英語しか使われていない初心者向けの洋書もたくさんあります。
洋書を選ぶ時は、ページ数が少なく、中身をパッと見て8割くらい理解できるものを選びましょう。
「星の王子さま(The Little Prince)」や「オズの魔法使い(The Wizard of Oz)」「チーズはどこへ消えた?(Who Moved My Cheese?)」などは、日本人にも馴染みがあり、初心者レベルで理解できる英単語しか使われていないのでおすすめです。
ラダーシリーズ
ラダーシリーズは、使用する単語を限定し、英語学習者向けに書き改められたリーディング本です。
ラダー(ladder:はしご)という名前の通り、学習者が自分のレベルに合わせて無理なくステップアップできるよう、5段階のレベルに分けられています。
初心者向けのレベル1では、「イソップ物語(Aesop’s Fables)や「美女と野獣(Beauty and the Beast)」「ピーターパン(Peter Pan)」などの世界的に有名な物語をはじめ、偉人の伝記、日本の昔話なども楽しめます。
初めて洋書にチャレンジする方におすすめのシリーズです。
日本の漫画の英語版
読書が苦手な方には、日本の漫画の英語版もおすすめです。
洋書とは異なり、カジュアルな表現やスラングなども多く使われているので、楽しみながら日常会話に必要な表現力が身につきます。
ご自身が好きな漫画の英語版がないか探してみてくださいね。
初心者が英語のリーディングを伸ばすメリット
英語学習でリーディング力を鍛えると、メリットがたくさんあります。
こちらでは英語初心者が英語のリーディングを伸ばすメリットについて解説します。
表現の幅が広がる
リーディング学習では、さまざまな英語の文章に触れることで、新しい単語や表現を学べるので、表現の幅がグンと広がります。
英語の表現が広がると、意味の似た単語でも場面によって使い分けられたり、より細かいニュアンスを表現できるようになるなど、よりハイレベルな表現が可能になります。
ライティングなど、他の4技能も伸ばせる
ライティングなどの他の4技能も伸ばせるのもリーディング学習のメリットです。
さまざまな文章に触れて、英文の構成が理解できるようになると、
- リスニングで聞き取った英語を頭でイメージしやすくなる
- ライティングで文法を意識しながら自分の考えを文章化できる
- 音読でスピーキングに必要な英語のリズムや強弱の付け方が身につく
など、英語力全体に良い影響があります。
海外サイトで情報収集できる
英語のリーディング力が伸びると、海外サイトで情報収集を行うなど、英語での情報収集が簡単になります。
インターネットでの検索も、日本語で調べるより英語で調べる方が圧倒的に情報量が多く、世界の最新情報を見つけられます。
英語のリーディングは初心者でも勉強法を工夫すれば上達できる
この記事では、英語初心者のための効果的なリーディング勉強法や、上達するためのコツ、おすすめの教材や参考書、アプリ、サイトなどについてお伝えしました。
リーディングは英語初心者が苦手意識を持ちやすい分野ですが、さまざまな読み物を通して、英語力以外にもたくさんの学びがあるのがリーディングを学ぶ魅力です。
英語初心者の方でも、勉強法を工夫すれば楽しくリーディングを伸ばしていけるので、まずは英単語と英文法の復習から始めてみてくださいね。