「五十歩百歩」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには3つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【五十歩百歩】
意味:少しの違いはあっても、本質的には同じである。
意味:少しの違いはあっても、本質的には同じである。
- Six of one and half a dozen of the other.
- A miss is as good as a mile.
- The pot calling the kettle black.
Six of one and half a dozen of the other.
- 直訳:一方の6つと、もう一方の半ダース
- 意味:大差なく、本質的には同じである。
- 用語:dozen:ダース(12個)
解説
この言葉は、18世紀のイギリスの海軍将校ラルフ・クラークが残した言葉に由来すると言われています。
どちらかを選ぶ時に「どちらを選んでもあまり変わらない」という状況で使います。
A miss is as good as a mile
- 直訳:一つのミスは1マイルと同じである。
- 意味:大差なく、本質的には同じである。
解説
この言葉の由来は諸説ありますが、17世紀のイギリスの書物に書かれた言葉が最初だという説があります。
「小さなミスでもミスをしたことに変わりない」という意味があり、ちょっとした失敗を反省していない人に対して注意したい場面などで使います。
The pot calling the kettle black.
- 直訳:鍋がやかんを黒いと言う。
- 意味:自分の欠点には気づかないで、似たような人の欠点をあざ笑うこと。
- 用語:pot:鍋 / kettle:やかん
解説
この言葉は、スペインの小説家ミゲル・デ・セルバンテスが17世紀はじめに出版した小説「ドン・キホーテ」に起源があるとされていることわざです。
「自分の欠点を棚に上げて、似たような人の欠点をバカにすること」を意味するので「目くそ鼻くそを笑う」に匹敵することわざですが、「五十歩百歩」ともニュアンスが近い英語表現と言えるでしょう。
「五十歩百歩」の英語表現について解説しました。
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