「勝って兜の緒を締めよ」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには2つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【勝って兜(かぶと)の緒を締めよ】
意味:敵に勝っても油断しないで、心を引き締めよ。
意味:敵に勝っても油断しないで、心を引き締めよ。
- Don’t halloo till you are out of the woods.
- Tighten your helmet strings in the hour of victory.
Don’t halloo till you are out of the woods.
- 直訳:森から出るまでは歓喜の叫びをあげるな。
- 意味:完全に問題が解決するまでは喜ぶな。
- 用語:halloo : 叫びをあげる
解説
この言葉は、ローマ時代にイギリスで生まれたことわざです。
「Don’t whistle until you are out of the woods.(森を出るまで笛を吹くな。)」と表したり、省略して「out of the woods」と言われることもあります。
まだ完全に解決していないことや、100%安全だと確認が取れていないことに喜んではいけないことを意味します。
また、医療現場で患者の深刻な状況に対して「山場を超えるまでは油断してはいけない」という意味で使われることもあります。
例 : She is not out of woods yet.(彼女はまだ山場を超えておらず深刻な状況だ。)
Tighten your helmet strings in the hour of victory.
- 直訳:勝利の時間にヘルメットの紐を締めよ。
- 意味:敵に勝っても油断しないで、心を引き締めよ。
- 用語:tighten:締める
解説
こちらは「勝って兜の緒を締めよ」をそのまま英訳した表現です。
「勝って兜の緒を締めよ」は元々戦国時代に生まれたことわざで、日露戦争終結後の解散式で読み上げられたあいさつにも引用されていました。
それを聞いていた当時のアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトは、このことわざにひどく感銘を受け、直ちに英訳させ、当時のアメリカ軍の兵士たちに教えたと言われており、そのおかげでこのことわざはアメリカでも知られるようになりました。
「勝って兜の緒を締めよ」の英語表現について解説しました。
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