「泣きっ面に蜂」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには7つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
意味:困っている状況や悲惨な状況においてさらに困り事や不幸・災難が舞い込んでくる。
- It never rains but it pours.
- rub salt into a wound
- It’s a double whammy.
- add insult to injury
- One misfortune rides upon another’s back.
- Bad things come in twos.
It never rains but it pours.
- 直訳:土砂降り以外の雨は決して降らない。
- 意味:雨が降るとなると、土砂降りになる。
解説
この表現は、直訳すると「雨が降るだけでも十分嫌なのに、土砂降りになって二重の災難だ」という意味で、日本語の「泣きっ面に蜂」に相当することわざです。
「二度あることは三度ある」、「弱り目に祟り目」と訳されることもあります。
rub salt into a wound
- 直訳:傷口に塩を揉み込む
- 意味:事態を悪化させる
- 用語:rub:すり込む、こする / wound:傷
解説
この言葉は「悪い事態をいっそう悪くする、事態を悪化させる」の意味から「泣きっ面に蜂である」の英訳になります。
「rub salt in someone’s wounds」と言うと「(人)の気持ちを一層傷つける」の意味になります。
It’s a double whammy.
- 直訳:それはダブルで縁起が悪いものだ。
- 意味:それは二重苦だ。
- 用語:whammy:縁起の悪いもの
解説
こちらはことわざではなく「泣きっ面に蜂」の様子を表した表現です。
2つの悪いことが同時に起こることを表します。
上記のように「It’s a double whammy.」と言ったり、「They get a double whammy.」と表現したりします。
add insult to injury
- 直訳:ケガに侮辱を加える。
- 意味:状況をもっと悪くする。
- 用語:insult:侮辱、無礼 / injury:ケガ、傷害、損害
解説
「add insult to the injury」の語源は、ローマの作家フェイドロスの「男の頭に噛みつくハエ」の物語から由来していると言われています。
男が頭の上のハエを叩こうとし、自分の頭を叩いてしまって恥ずかしい思いをするというエピソードです。
「They add insult to the injury.」や「It’s adding insult to the injury.」と表現します。
One misfortune rides upon another’s back.
- 意味:災難は別の災難に乗っかってやってくる。
- 用語:misfortune:不運、災い、災難
解説
こちらもことわざではなく「泣きっ面に蜂」の様子を表した表現です。
災難は別の災難の背中におんぶして(乗っかって)やってくる、という意味の英訳になります。
Bad things come in twos.
- 直訳:悪いことはふたつセットでやってくる。
- 意味:災難は1つだけやってくることはない。
解説
この言葉は、「Bad things come in pairs」と言い換えて使われることもあります。
似たような表現で「Everything comes in threes.」がありますが、こちらは「二度あることは三度ある。」の訳になります。
「泣きっ面に蜂」の英語表現について解説しました。
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