「正直者が馬鹿を見る」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには3つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【正直者が馬鹿を見る】
意味:悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう。世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らない。
意味:悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう。世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らない。
- Honesty doesn’t always pay.
- Honest people pull the short straw.
- Nice people finish last.
Honesty doesn’t always pay.
- 直訳:正直は割りに合わないこともある。
- 意味:正直者は損をする。
- 用語:it doesn’t pay:割りに合わない
解説
このことわざの由来は不明ですが、「正直者が馬鹿を見る」に相当する英語表現です。
小さい頃から「嘘をついてはいけない」と教えられてきたはずなのに、現実の社会に出てみると嘘が必要な場面もあることに気づきますよね。
「バカ正直」という言葉にもあるように、「正直すぎるとかえって損をする」「世の中をうまく生きていくには時に嘘も必要だ」といった考え方は、世界共通の概念と言えるでしょう。
Honest people pull the short straw.
- 直訳:正直な人々は貧乏くじを引く。
- 意味:正直者は損をする。
- 用語:pull the short straw:貧乏くじを引く、損な役割を担わされる
解説
日本でも、ゲームの鬼を決めたり掃除当番などの誰もやりたがらない担当を決めたりする時に「くじ引き」をすることがありますよね。
この言葉の「pull the short straw」は、西洋のくじ引き(同じ長さのストローの中に短いストローを忍ばせておき、その短いストローを引いた人がハズレ)から来ています。
「正直で誠実な人ほど、周りがやりたがらない損な役割を任されやすい」といった意味があります。
Nice people finish last.
- 直訳:良い人々は最後に終わる。
- 意味:周りによくしすぎていると競争には勝てない。
解説
この言葉は、アメリカのプロ野球選手レオ・ドローチャーが残した名言「Nice guy finish last.」に由来します。
競争の激しい世界では、周りに良い振る舞いをしてばかりいるといつまでたっても勝てないことを表現しており、スポーツだけでなく、ビジネスの場などでも使えます。
ちなみに「Nice guy finish last.」は「優しい男性はいい人止まりで終わってしまう」といった男女関係にまつわる表現として使われることもあります。
「正直者が馬鹿を見る」の英語表現について解説しました。
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