海外で働きながら長期滞在ができるワーキングホリデーには、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
この記事では、社会人でワーキングホリデーを経験した私が、ワーキングホリデーのメリット・デメリットや、ワーキングホリデーがおすすめな人、費用や出発までの流れなどについて詳しく解説します。
ワーキングホリデーを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーは、外国で働きながら一定期間滞在できる特別なビザです。
まずはワーキングホリデー制度の内容について見ていきましょう。
ワーキングホリデー制度
協定国で使える就労可能な滞在ビザ
ビザには観光ビザや学生ビザ、就労ビザなど、さまざまな種類がありますが、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国(2021年現在で26ヵ国)で使えるのがワーキングホリデービザです。
ワーキングホリデービザを取得できる条件や規定は協定国それぞれで多少異なりますが、共通するのは滞在期間中の就労が認められているという点です。
たとえば旅行で使う観光ビザでは、現地での就労は禁止されており働くことができませんが、ワーキングホリデービザだと現地で働けるので、滞在費を稼ぎながら語学学校や旅行、観光などを楽しむことができます。
ワーキングホリデービザを取得できる条件
国によって多少の違いはありますが、ワーキングホリデービザを取得できる条件には、主に以下のものがあります。
ワーキング・ホリデー査証発給要件
- 日本の国籍を有していること
- 申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること
- 主として休暇を過ごす意図を有していること
- 子や被扶養者を同伴しないこと
- 滞在期間中の生計維持に必要な資金を所持していること
- 健康であること
- (同じ国で)以前にワーホリビザを発給されたことがないこと
- 滞在期間をカバーする医療保険に加入すること
年齢制限がある
ワーキングホリデービザには、年齢制限があります。
将来的に規定が変更される可能性もありますが、2021年現在でワーキングホリデーの利用は申請時の年齢が18歳以上30歳以下の人に限られています(アイスランドは18〜26歳、フランスは18〜29歳)。
30歳を超えてしまうと、ワーキングホリデービザを使いたくても使えないので、対象年齢の間にワーホリの存在に気づけた方は非常にラッキーです。
ビザの利用は1つの国で1人1回
ワーキングホリデービザは、1つの国で1人1回しか利用できません。
使えるうちに使っておかないと、一生に一度のチャンスを逃してしまうことになります。
国によっては年間のビザ発給数が決められている
年間のワーキングホリデービザ発給数が決められている国もあり、その年によって発給数が変わることもあります。
たとえばカナダの年間発給数は6,500(2021年)で、上限に達した時点でその年のワーキングホリデーの募集は終了します。
また年間発給数が1,500(2021年)と少ないイギリスでは、毎年1月と7月に行われる抽選に当選した人しかワーホリビザを手にすることができません。
もちろんオーストラリアのように発給数に上限を設けていない国もあるので、ワーホリビザの取得のしやすさは国によって大きく異なります。
英語圏でワーキングホリデーできる国は?
英語圏でワーキングホリデーができる国は、
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- イギリス
- アイルランド
の5ヵ国です。
それぞれの条件を確認しておきましょう。
オースト ラリア | ニュージー ランド | カナダ | イギリス | アイル ランド | |
対象 年齢 | 18〜30歳 | ||||
滞在 可能 期間 | 最大 3年 | 最大 3年 | 1年 | 2年 | 1年 |
年間 給付枠 (2021) | 上限 なし | 上限 なし | 6,500 | 1,500 | 800 |
取得の 難易度 | 易 | 易 | 中 | 難 | 易 |
就労 制限 | 同一 雇用主 最大 6ヶ月 | 無 | 無 | 無 | 無 |
就学 制限 | 最大 4ヶ月 | 最大 6ヶ月 | 最大 6ヶ月 | 無 | 無 |
アメリカやハワイはワーホリできない?
アメリカは留学先として人気の国ですが、ワーキングホリデー協定国ではないのでワーキングホリデービザを利用してアメリカやハワイに行くことはできません。
アメリカに長期滞在したい場合は、学生ビザや就労ビザなどを利用する人が多いです。
ワーキングホリデーでできること
ワーキングホリデーでは、
- 旅行や観光
- アルバイト
- 就学(国によっては期間に上限あり)
- 引越しや都市の移動
といったことが可能で、滞在期間中どのように過ごすかは自分で自由に決められます。
現地での就労はマストではないので、働かずにずっと旅行や観光をしていても問題ありませんし、途中で都市を移動することも可能です。
学校に通わなければいけない学生ビザや、働かなくてはいけない就労ビザなど、同じように海外に長期滞在できるビザと比較しても、ワーホリは非常に自由度の高いと言えるでしょう。
ワーキングホリデーのメリット
海外に長期滞在するには、留学などワーキングホリデー以外の手段もありますが、それらと比較してワーキングホリデーには以下のようなメリットがあります。
- 生活費を稼ぎながら海外に長期滞在できる
- 語学学校にも通える
- 自由に海外生活を楽しめる
- さまざまな国籍の人に出会える
- 英語を使った仕事経験を積める
- 生きた英語が身につく
- 価値観が広がる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
生活費を稼ぎながら海外に長期滞在できる
ワーキングホリデーは生活費を稼ぎながら海外に長期滞在できるのが他の留学方法にはない最大のメリットです。
もちろん初期費用として最初にまとまったお金は必要ですが、毎月の生活費程度なら現地でアルバイトをしてまかなうことも可能です。
用意する資金も少なくて済むので、チャレンジしやすいのも魅力でしょう。
語学学校にも通える
ワーキングホリデーでは就学も可能なので、語学学校に通うという語学留学体験もできます。
実際には、最初に語学学校に通って卒業後に働き始める人、働きながら語学学校に通う人どちらもいます。
ただし就学期間に上限を設けている国もあるので、ワーホリで語学学校に行きたい方はきちんと各国の規定を確認しておきましょう。
ちなみに英語圏の国々では、就学可能期間を以下のように定めています。
- オーストラリア:最大4ヶ月
- ニュージーランド:最大6ヶ月
- カナダ:最大6ヶ月
- イギリス:制限なし
- アイルランド:制限なし
自由に海外生活を楽しめる
先ほどお伝えしたように、ワーキングホリデービザは自由度が高く、海外生活を自由に楽しめるのもメリットです。
たとえば学生ビザを使った語学留学だと、滞在中のほとんどは学校に通わなければいけませんが、ワーキングホリデーでは働いてもいいし、旅行してもいいし、学校に通ってもいいし、どのように過ごすかはあなた次第です。
学校がなければ住む場所も自由に決めることができ、都市を転々とすることも可能です。
さまざまな国籍の人に出会える
渡航する国や都市によって差はありますが、大都市に行けば、さまざまな国籍の人に出会えます。
語学学校でもいろんな国の留学生には出会えますが、現地に住んでいる人との出会いはワーホリの方が格段に多いです。
グローバルな環境でさまざまなバックグランドを持った人と触れ合うことで、視野が広がったり、多様な価値観を受け入れる考え方も身に付きます。
英語を使った仕事経験を積める
英語を使った仕事経験を積めるのもワーキングホリデーのメリットです。
完全に英語環境の職場であれば、ワーホリ後の就職にも活かせる実践的な英語力が身につくでしょう。
また日本ではあまり経験できないグローバルな職場環境も体験することができます。
生きた英語が身につく
現地で実際に話されている英語に触れられるのもワーキングホリデーの魅力です。
語学学校でも先生からいろんなフレーズやスラングなどを教えてもらうことはできますが、ワーホリなら現地の人々との出会いが増えるので、語学学校では学べないようないろんな英語にも触れられます。
また働いていると、移民の方の訛りの強い英語や、年配の方の聞き取りづらい英語を聞くことも多く、さまざまな英語を聞くことでグローバルに対応できるリスニング力が身に付きます。
価値観が広がる
いろんな場所への旅行や、さまざまな人との出会いを通して価値観が広がるのもワーホリの魅力です。
一般的な留学よりも自由度が高く体験できることも増えるので、経験値も上がり、価値観も広がりやすいです。
ワーキングホリデーのデメリット
ワーキングホリデーはメリットも多いですが、その反面デメリットもあります。
ワーホリに興味のある方は、以下のようなデメリットも踏まえて検討しましょう。
- 年齢制限がある
- 利用できる国が限られている
- 住む場所によっては生活費が高い or 仕事を見つけにくい
- 自分の英語力によって働く場所が限られる
- 部屋探しや職探しなど、日本にいるよりも生活が大変
- 意識しないと英語力が伸びない
- 満足感が得られないまま帰国する
- その後の就職やキャリアアップに不利になる
- それまでの人間関係がリセットされる
それぞれ解説していきます。
年齢制限がある
年齢制限があることはワーキングホリデーの大きなデメリットです。
ワーキングホリデービザを使いたくても、30歳を超えているだけで対象外になってしまいます。
また、いつかワーホリに行きたいと考えている人であれば、ワーホリに行くタイミングを気にしなければならず、これまで社会人として築いてきたキャリアを途中で諦めるなど、人生プランに影響することもあります。
利用できる国が限られている
ワーキングホリデーは日本と協定を結んでいる国でしか使えず、2021年現在で26ヵ国に限られています。
アメリカがワーキングホリデー協定国ではないように、自分の行きたい国がワーホリの協定国とは限りません。
住む場所によっては生活費が高い or 仕事を見つけにくい
自分が住んでみたい場所だったとしても、生活費が高かったり、仕事を見つけにくかったり、ワーホリをする上で生活しにくいところもあります。
特に規模の小さい地方であれば、現地のローカルな雰囲気は味わえますが、仕事の種類が限られ、思ったような仕事に就けない可能性も上がります。
自分の英語力によって働く場所が限られる
自分の英語力によって働く場所が限られてしまうのもワーホリのデメリットとして挙げられます。
自分の英語力が低くて、ネイティブの多い環境の仕事が見つからず、結局日本食レストランやラーメン屋のような日本語環境の仕事をすることになり、「せっかく海外で生活しているのに、毎日日本語しか話さない…」という人も実際多いです。
そうならないためには実践的な英語力が必要になるので、日本である程度の英会話力を身につけてから渡航する、働く前に語学学校に通うなど、しっかりとした対策が必要になるでしょう。
部屋探しや職探しなど、日本にいるよりも生活が大変
慣れない土地での部屋探しや仕事探しは、日本で同じことをするよりもかなり苦労します。
また周りに頼りになる人がいない状況で自分から主体的に行動しなければならず、新しい環境に飛び込んでいくには勇気や度胸も必要です。
新しいことにチャレンジしたい、海外の生活を通して自分を変えたいとポジティブな考えを持っていなければ、何事にも挑戦できずに終わってしまうでしょう。
意識しないと英語力が伸びない
英語圏で生活してもいても、意識的に英語を話す機会を設けないと英語力は伸びません。
シェアハウスや職場が日本人ばかりのところを選んでしまうと、24時間日本語環境になり、日本に居るのと変わらない環境になってしまいます。
英語環境を探すには行動力も必要になるので、自分から行動できない人だと英語力も伸ばせないまま終わる可能性もあります。
満足感が得られないまま帰国する
ワーキングホリデーに行って満足感が得られないまま帰国する人もいます。
自由度が高いのはワーホリのメリットでもありますが、裏を返すと何か行動しない限り何も結果は得られないということを意味します。
特に1年も海外に居たのに英語力がほとんど伸びなかった、お金がなくてやりたいことができなかったとなると、「何のためにワーホリに来たかわからない…」という残念な結果に終わります。
その後の就職やキャリアアップに不利になる
ワーホリで特に成果を得られなかった場合、ワーホリが1年間のブランクと捉えられ、帰国後の就活で不利に働くこともあります。
ワーホリを休暇として割り切っている場合は別ですが、ワーホリで身につけた語学力や海外経験をその後のキャリアに活かしたい場合は、しっかり目標を設定し、帰国前から就活の準備に取り掛かるなど、意識した行動が必要です。
それまでの人間関係がリセットされる
ワーホリは学校を休学したり仕事を退職したりして海外に長期滞在するため、日本にいる友人や仕事仲間とは疎遠になってしまいます。
ワーホリから帰国後も、学生であれば一つ下の学年になりますし、社会人であれば新しい仕事を探すことになるので、ワーホリ前の環境にそのまま戻ることはできません。
また現在はSNSなども発達しているので、いつでも相手の近況をチェックできる環境ではありますが、海外に行くと現地での新しい生活で忙しかったり、時差があったりして、リアルタイムに連絡を取るのは難しくなります。
ワーホリではそういった連絡を取りづらい期間が長くなるので、特に仲の良い友人を除いて、それまでの人間関係はほぼリセットされると考えておいたほうがいいでしょう。
ワーキングホリデーはこんな人におすすめ
ワーキングホリデーのメリット・デメリットを踏まえ、ワーキングホリデーはこんな人におすすめです。
- 海外で働いてみたい人
- 滞在費を節約したい人
- 環境を変えてリフレッシュしたい人
- 生きた英語を学びたい人
- 英語の習得以外にもいろんなことにチャレンジしたい人
- 30歳未満の人
それぞれ詳しく解説します。
海外で働いてみたい人
海外で働いてみたい人にワーキングホリデーはおすすめです。
いきなり海外就職だとハードルが高いですが、ワーキングホリデーならアルバイトでチャレンジしやすいですし、長期で生活しながら現地の職場環境を味わうことができます。
将来海外就職を目指している人なら、ワーホリは良いファーストステップとなるでしょう。
滞在費を節約したい人
滞在費を節約したい人にもワーホリはおすすめです。
語学留学でも国によってはアルバイトが認められていることもありますが、労働時間に上限が設けられていることが多いです。
ワーホリだとオーストラリアのように同じ雇用主の元で働く期間に上限があるものの、労働時間には制限がないため、生活費をすべてまかなえる程度に稼ぐこともできます。
海外に行くための資金に不安がある人は、ワーホリを検討してみるといいでしょう。
環境を変えてリフレッシュしたい人
環境を変えてリフレッシュしたい人にもワーホリはおすすめです。
知り合いもいない新しい環境で生活を始められるので、これまでの環境を変えたい方や、将来に不安があるけど何をしたらいいかわからない方にも向いています。
環境を変えてリフレッシュすることで、自分について考え直す時間も手に入れられます。
生きた英語を学びたい人
ワーキングホリデーでは、現地で働く経験を通して、生きた英語に触れられます。
日本での英語学習や語学学校では学ぶのが難しいリアルな英会話に触れることで、より実践的な英語力が手に入ります。
既にある程度の英語力があり将来海外に住みたいと考えている人や、グローバルなキャリアを目指している人には特におすすめです。
英語の習得以外にもいろんなことにチャレンジしたい人
英語の習得以外にも、いろんなことにチャレンジしたい人にもワーキングホリデーはおすすめです。
どう過ごすかは自由なので、旅行や仕事をする以外にも自由な時間を作ることができます。
たとえば、
- ずっとやりたかった趣味を始める
- 趣味に関する資格を取る
- 新しい分野を勉強する
- バックパッカーで数ヶ月一人旅をする
など、日本ではできないことや時間がかかるようなことでも、ワーホリなら思い切ってチャレンジできます。
30歳以下の人
ワーキングホリデーには年齢制限があるので、おすすめできるのはどうしても30歳以下の人に限られてしまいます。
ワーホリのように長期滞在もできて、かつ滞在中の活動が制限されていないビザは他にありません。
海外生活に興味のある方にはピッタリなので、30歳以下の方は後悔のないようにワーホリを検討してみてくださいね。
一方、30歳を超えている方は、語学留学で長期滞在することが可能です。
以下の記事では語学留学とワーキングホリデーの違いについてまとめているので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
>>語学留学とワーキングホリデーの違いとは?ビザや費用などを詳しく解説!
ワーキングホリデーの費用
ワーキングホリデーは語学留学に比べて滞在中の費用を抑えられるものの、最初にまとまったお金は同じように必要です。
こちらでは、ワーキングホリデーにかかる費用について詳しく見ていきましょう。
ワーキングホリデーに必要な費用
ワーキングホリデーに必要な費用は基本的に以下の5つです。
- ビザの申請料金
- 海外留学保険
- 航空チケット代
- 生活費
- 学費
トータル費用は滞在する都市や渡航プランによって異なる
トータルの費用は、滞在する都市や渡航プランによって大きく異なります。
特に生活費や学費は、住む都市の物価や学校に通う期間によって左右されるので、行きたい国を決める際に各国の物価や語学学校の相場などもチェックしておくのがポイントです。
また上記5つの費用のうち、生活費以外は最初に必要な費用なので、渡航前に初期費用としてまとまったお金が必要なことは頭に入れておきましょう。
私がカナダのトロントにワーキングホリデーに行った時は、初期費用で100万円程度、生活費は毎月10万円程度かかりました。
実際にかかった費用の詳細や、ワーホリでの収入については以下の記事でお伝えしているので、費用に関してより具体的に知りたい方はチェックしてみてくださいね。
>>社会人カナダ・トロントでのワーキングホリデー体験談|準備・費用をリアルに解説
ワーキングホリデーに必要な英語力
「ワーキングホリデーに興味があるけど、今の英語力で大丈夫か不安…」という方も多いのではないでしょうか?
確かにワーキングホリデーで現地で働きたい場合、語学留学をするよりも求められる英語力は上がります。
こちらではワーキングホリデーに必要な英語力について見ていきましょう。
英語レベルが高いほど仕事の選択肢が広がる
まずは英語レベルと見つかる仕事の目安について確認してみましょう。
英語レベル | 仕事 |
初心者〜初級 |
|
初中級〜中級 |
|
中級〜上級 |
|
正直に言うと、英語力が低くても大都市に行けば仕事は見つかります。
しかし英語力が低いと、日本食レストランやラーメン屋さんなどの日本語環境の仕事や、農場などの語学力があまり関係ない仕事に限られます。
英語レベルが高ければ高いほど仕事の選択肢は広がるので、英語力のある人ほど良い経験ができる可能性も上がります。
ワーホリは、英語力とお金が成功を左右する
私だけでなく周りのワーキングホリデーに来ていた人たちの体験談を聞いていると、ワーキングホリデーを成功させるには、
- 英語力
- お金
が鍵になっていると感じました。
こちらではそれを踏まえ、ワーキングホリデーを成功させるポイントについてお伝えします。
英語力に不安があるなら、お金だけでも用意しておこう
ワーキングホリデーで海外生活を充実させるには、英語力が大きく影響します。
英語力があれば、現地の人々とのコミュニケーションも増え、経験できることも増えるからです。
しかし、だからと言って英語力のない人はワーホリをやめた方がいいのかというと、必ずしもそうではありません。
英語力がなくても、その分をお金でカバーして、海外生活を充実させることは可能です。
お金があれば、旅行に行くなど日本ではできない体験をたくさんでき、そういった経験はワーホリの成果の一つとなります。
そのため英語力に不安のある人は、資金だけでも十分用意しておくといいでしょう。
ワーホリのメリットを最大限に活かすためにできること
ワーホリのメリットを最大限に活かし、満足のいく海外生活を送るためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
十分な資金を用意し、金銭面の不安をなくす
金銭面の不安をなくしておくことは、ワーホリを楽しむために大切なポイントです。
金銭的に不安があると、自分がやりたいことをできなかったり、我慢してしまったりして、結局後悔の残るワーホリになってしまいます。
十分な資金を用意していれば、金銭的に余裕があるので、自分がやりたいことに躊躇なく思い切ってチャレンジできます。
英語力を身につけてから渡航する
英語力に不安があるなら、渡航時期を遅らせてでも英語力を伸ばしてから渡航するのもおすすめです。
渡航前にある程度英語力を伸ばしておくと、現地での生活や仕事探しをスムーズにスタートできるだけでなく、自分の語学力に自信を持てるので、積極的に行動したり新しいことにチャレンジしたりする意欲にもつながります。
渡航前に英語力をアップさせたい方は、以下のページにある勉強法を参考にしてみてくださいね。
>>英会話上達法のページへ
ワーホリの目的を明確にしておく
ワーホリの目的を明確にしておくのも大切なポイントです。
具体的な目的を考えておくと、現地ですべきことが明確になり、自然と行動に移せます。
ワーホリで語学力をどれくらい伸ばしたいか、何に挑戦したいかなど、具体的に目的や目標を考えてみましょう。
ワーキングホリデーの流れ
ワーキングホリデーはすぐビザを取って渡航できるわけではなく、綿密なリサーチや準備が必要です。
こちらではワーキングホリデーの渡航までの流れについて解説します。
目的や目標を決める
まずはワーキングホリデーの目的や目標を決めます。
目的や目標を最初に明確にしておくと、滞在プランも立てやすくなります。
また目的や目標によっては、ワーキングホリデーではなく、学生ビザなどを使った留学など、別の手段を選ぶべきかもしれません。
どうしてワーキングホリデーなのかも考えながら、海外に行きたい理由や自分の達成したいことを考えてみましょう。
情報収集と渡航先の決定
渡航準備を始める前に、情報収集を念入りに行うのも大切なポイントです。
特にワーキングホリデーは国によって規定や手続きの仕方が異なるので、制度の内容をきちんと確認しましょう。
また留学セミナーに参加したり、周りに留学から帰国した人はいないか探してみるなど、留学やワーホリ経験者の話を聞くのもおすすめです。
渡航準備
渡航先と渡航時期が決まったら、準備を本格的に進めていきます。
具体的には、
- パスポートとビザの取得
- 語学学校の入学手続き
- 最初の滞在先の選定(ホームステイなど)
- 航空券手配
- 海外保険加入
- 退職・休学の手続き
- 住居の引き払い
- 住民票などの手続き
- 荷造り
- クレジットカードと現金の用意
などがあります。
たくさんあるので、漏れがないようにチェックリストを作成しておくといいでしょう。
渡航準備に関しては、私のワーホリ体験談の記事も参考にしてみてください。
>>社会人カナダ・トロントでのワーキングホリデー体験談|準備・費用をリアルに解説
ワーキングホリデーのメリットをうまく活かせるかはあなた次第
この記事では、社会人でワーキングホリデーを経験した私が、ワーキングホリデーのメリット・デメリットや、ワーキングホリデーがおすすめな人、費用や出発までの流れなどについてお伝えしました。
ワーキングホリデーは自由度が高い分、メリットをうまく活かして充実した海外生活を送れるかはあなた次第です。
まずはワーキングホリデーの目的を考えるところから始めてみてくださいね。
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