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TOEIC最低点と最高点および平均点は?何点から評価される?日本人のスコア分布も公開

TOEICでなかなか良い点数が取れないけれども、TOEICの最低点ってそもそも何点なの?という方に、TOEICの最低点や最高点だけでなく、日本人の平均点やスコア分布などをお知らせします。
またTOEICを受験する人のほとんどはTOEICスコアを就職や転職で英語能力を示すために使います。そのため履歴書に書けるTOEICの最低点についても触れていきます。
ちなみにTOEICには、TOEIC®L&Rテスト、TOEIC®S&Wテスト、TOEIC®Bridgeがありますが、こちらではTOEIC®L&Rテストについて解説します。
TOEICで何点取得していれば就職・転職に有利なのかについての意外な真実についてもお話ししていますので、ぜひ最後までご覧ください。

TOEICの最高点と最低点

TOEICはリスニングパートとリーディングパートがあり、それぞれ495点満点の合計990点で計算します。つまり990点が最高点です。
一方、TOEICの最低点はリスニング5点、リーディング5点の合計10点です。なぜ最低点が0点でないかは後ほどお知らせしますね。
日本人が実際にTOEICテストを受けての点数も、最高点は990点、最低点は10点です。

TOEIC IPテストの最高点・最低点は?

TOEICには受験生が一斉にマークシート方式で受験する公開テストと、企業・団体・学校などで任意に日時・場所を設定し、受験できるIPテストがあります。
IPテストは企業が社員の入社後にTOEICの点数を定期的に確認するために利用するケースもあり、日本でもキャノン、花王、キリン、伊藤忠商事など、多くの企業が導入しています。
TOEIC IPテストにおいても問題形式は同じで、最高点と最低点も変わらず、それぞれ990点と10点になります。

TOEICのスコア算出方法

TOEICの最高点と最低点を見て、なぜ200問のテストで1000点と0点じゃないんだと疑問に思っている人もいるでしょう。
実はTOEICは問題ごとに点数を単純に割り振っているのではなく、正答数に基づいて同一化と呼ばれる統計処理によってスコアを算出しています。
これによりテストごとの難易度のばらつきをなくし、同じ人が同じ実力で受験したら同じ点数になるだけでなく、1問も解けない人でもリスニングとリーディングそれぞれ5点の合計10点を獲得できるようになっています。

TOEICの平均点|世界から見た日本人の平均点は?

日本人のTOEIC平均点を2018年公開試験全体で見てみると、580点です。
各世代でどのくらいの平均点を取っているかが気になる人もいるかと思いますが、所属学校別で集計した平均スコアを見てみると、高い平均点を出しているのが、大学院生と小学生となっています。
逆に一番英語を勉強して平均点を押し上げていそうな高校生の平均点が493点というのが驚きですね。

(出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS

またTOEICは年間延べ100万人が受験していますが、スコア分布をみると平均値がある545~590点の層が一番多くなっています。

(出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS

履歴書に書けるTOEICの最低点は?

TOEIC受験の大きな目的の1つに就職・転職での資格・能力アピールがありますが、TOEICの点数は一体何点から書いて良いのでしょうか?
TOEICの平均点が580点であることを考えると、実際に履歴書に書ける最低点は600点と考えるのが一般的です。要は英語力が平均以上はあるとアピールできます。
500点以上なら書いていいとしている情報もありますが、これはその点数は評価されないまでもTOEICを受験したことにより英語能力を高める意欲があるとアピールできるくらいで、それを見て英語ができる、勉強しているとは判断されないでしょう。
このように600点未満のスコアを記載しても何のアピールにもならないというのが実情ですが、新卒の就活及び20代での転職でTOEICの平均点前後を取得しているのであれば、例え英語力が必要とされる仕事であっても、その他の実績をアピールすることで、将来の英語能力の伸びを買って採用される可能性はあります。
一方で30歳以降の転職活動において英語力をアピールするためにTOEICスコアを書くのであれば、最低でも730点以上は取得しておきたいところ。
ただし30代以降の転職活動において求められるのは英語力ではなく、即戦力としてのビジネス遂行力です。
ビジネス遂行力が高いと判断されれば英語力が少しくらい劣っているからと言って問題視されることはなく、逆に入社してから英語力を高める努力を自主的にしてくれると判断してくれます。
また実際にはTOEICスコアは求められる英語力のごく一部しか表さないため、スピーキングを含めたコミュニケーション能力を備えていないと全く意味がありません。
ご自身の英語力がTOEICの点数が表すほど誇れるものでないと感じるのであれば、オンライン英会話を利用するなどして、コミュニケーション能力を高める努力をしていきましょう。

就職・転職活動で有利になるスコア

履歴書に書けるスコアは600点からとお伝えしましたが、実際に就職・転職活動で有利になるスコアというものはあるのでしょうか?
実は求人募集の必要スキルに「TOEIC●点以上」と書いてある企業を除いて、最低限一般的に求められる点数をクリアしていれば、TOEICのスコアが高いからと言って就職・転職に有利になることはめったにありません。
その最低点の目安が新卒・20代では600点、30代以降では730点、欲を言えば800点といったところでしょう。
日本の会社の新卒の求人において、入社時にリアルな英語のコミュニケーション能力を求められることはめったにありません。外資系で普段から家語を使うのであれば面接も英語で行われますので、TOEICで英語力を測ることはないでしょう。
また一般的に中途採用の求人票には「語学力」という欄が設けられており、そこにTOEIC●点と書かれているケースは少なく、「英語力中級」「ビジネス英語レベル」など、仕事で本当に使えるかどうか、応募時に本人が判断すべきケースが大半です。

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とはいうものの、英語を使った仕事というのは今後も増えていきますので、今からでもTOEICをツールとして英語力を伸ばしていくのに遅くはありません。
ここからはTOEICで点数が伸びない理由について触れていきます。

TOEICで点数が低い理由

もしあなたのTOEICの点数が500点に満たない場合、以下の2つが原因として考えられます。

・英語の基礎力が足りない
・TOEICに向けた勉強時間が足りない

英語の基礎力が足りない

まずは英語の基礎力が足りないということを自覚しましょう。英文法だけは中学レベルの英語を復習する必要があります。
その他必要な学習は、英単語、リスニング、リーディングになりますが、これはTOEIC向けの参考書を集中して実践すると効果的に点数を上げていけます。

TOEICに向けた勉強時間が足りない

TOEICの試験対策はある程度基礎を固めた後はひたすら問題演習を繰り返して、リスニングならディクテーション(書き起こし)とシャドーイング(音声を後追いして発声する)、リーディングなら読み返すことなく意味が取れ、文章に出てくる単語は全て意味を理解するくらいまで読み込むことが必要です。
TOEIC990点取ったある人は公式問題集を30回分受験して1回1回を覚えるくらいに繰り返したと言います。30回分実践するよりも1回の試験を繰り返し解いて1回1回を完璧にするのがおすすめです。

TOEICでは何点を目指す?

TOEICを履歴書に書くスタートラインは600点です。英検でいうと2級レベル。全く英語に自信がないのであれば、まずは600点突破を目指して試験対策をしていきましょう。

TOEICのスコアアップにまず必要なものとは?

TOEICのスコアアップにまず必要なのは、単語力と文法力です。記憶している単語数と身に着けた文法力があって初めてリスニングとリーディング問題に対処できます。
単語力と文法力を身につけたら、Part1・2のリスニング問題と、Part5の文法問題対策に時間を割きましょう。
ここまでで500点を突破し、600点が見えてくるはずです。
Part3・4とPart6・7は長文読解問題で、英文を耳で聞くか読み取るかだけですので、これらは、聞き流してもしくは読み流して内容を理解できるようになるまで繰り返すだけです。

TOEICの最高点と最低点についてのまとめ

TOEIC最低点や最高点および平均点を初め、就職や転職活動におけるTOEIC表記の最低点、TOEICでスコアアップする方法をお知らせしてきました。
TOEICはある程度の基礎知識を付けた後はひたすら問題演習を繰り返すことでスコアアップしていきますので、あきらめずに継続していくようにしましょう。

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