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映画「ターミナル」から学ぶ英会話

このページでは、映画「ターミナル」より、日常英会話・英語学習に役立つ便利な表現やフレーズについてご紹介します。
「ターミナル」は、ニューヨークに向かっている間に祖国が崩壊したため入国も帰国もできなくなってしまった主人公が、空港で生活をしながら繰り広げるお話です。主人公が英語を話せず、空港で生活をしながら英語を学んでいくので、簡単で聞き取りやすい英語が多く、英語学習・英会話初心者の方におすすめの映画です。

in a nutshell 一言で言うと

Frank : That’s it in a nutshell, basically, right?(簡潔に言うとそんな感じた。)

in a nutshell」は「一言で言うと、要するに」を表すフレーズです。
「nutshell(ナッツの殻)に入ってしまうほど少ない言葉でまとめると」というニュアンスですね。
類似表現には、

などがあります。
例1:I went to school three times yesterday. In a word, it was ridiculous. (昨日学校に3回も行ったんだ。一言で言って馬鹿げているよ。)
例2:To sum up, studying English is beneficial. (まとめると、英語を勉強することは役に立つんだ。)

right 権利

Frank : You have no legal right to enter the United States and I have no legal right to detain you. (あなたにはアメリカに入国する権利はないし私たちはあなたを引き止める権利はない。)

right」には「右、正しい」という意味がありますが、後者の意味から派生して「法律的に正しいこと」つまり「権利」という名詞として使われることもあります。
例 : I have a right to say No to you. (私はあなたにNOという権利がある。)

I don’t know what to say なんて言えばいいのか

Salchak : Frank, I am nominating you to take my place. Starting today, you will assume the duties of acting Field commissioner.(君を僕の後継者に任命しておいたよ。今日から国境警備 局長だと保証しよう。)
Salchak:Until you get approval from Washington.(ワシントンから承認されるまでね。)
Frank : Really?(本当ですか?)
Salchak : Uh-huh.(ああ。)
Frank : I don’t know what to say. (なんて言っていいのか。)

「I don’t know what to say」「なんと言っていいのか」というフレーズで、嬉しい時や申し訳なく思った時など、言葉にならない時に使えるフレーズです。
「I don’t know / I know」の後に疑問詞をくっつけるフレーズは他にも多くあります。

例1:Don’t worry. I know where to go next. (心配しないで。次どこにいくのかわかっているから。)
例2:Do I have to copy this? Sorry, I don’t know how to do. (これ、コピーしなくてはいけないの?ごめんなさい、どうしたら良いのかわからない。)

be about (今まさに)〜するところ

Frank : I am about to tell you something. Something that you can never repeat to anyone. Do you understand? It’s a secret.(今からあることを教える。誰にも言っちゃいけないよ。わかった?秘密だ。)
Viktor : Secret?(秘密?)
Frank : Yes, a secret. (ああ。秘密だ。)

「be動詞 + about + 不定詞」「今まさに〜するところだ」を表す表現になります。
「be動詞 + going to + 動詞」に比べると今すぐだというニュアンスが強まります。
例:
Mother : Why haven’t you finish your homework?(なんで宿題終わらせていないの?)
Son : I was about to do that!(今からやろうと思っていたの!)

watch yourself 気をつけろ

Gupta : I am wearing you guys. You watch yourself. This guy is here for a reason. And I think the reason is us. (警告しているんだ。気をつけろ。あいつがここにいるのは理由がある。そして、その理由は俺たちだと思う。)

「watch yourself」「気をつけろ」という意味です。
似たような表現としては「Be careful.」「Take care.」があります。
例1:Inside of the room is pretty dark. Please be careful.(部屋の中はとても暗いです。気をつけてください。)
例2:Going to travel? Take care!(旅行に行くの?気をつけてね!)

figure out 気がつく、理解する

Frank : What’s going on?(何が起きているの?)
Thurman : It’s Navorski. He’s figured out the quarters. (ナボルスキーです。25セントに気がつきました。

「figure out」「理解する」「気がつく」「解決する」といった意味があり、「自分の力で何かを理解する」というニュアンスがあります。
ネイティブの日常会話では非常によく使われる表現で、「量を計算する」という意味でも使われることがあります。
例1:All together, it figures out at 500. (全部合わせると、500になる。)
また、似たような表現として「understand」がありますが、こちらは単純な理解を意味します。
例2:I understood that he was angry. (彼が怒っていることは理解しました。)

need to talk 話し合おう

Enrique : Hey, I’m Enrique Cruz. We need to talk. (ねえ、僕はエンリケ・クルズ。話し合おうよ。

「need to talk」は「話す必要がある」という意味から派生して、「話し合いをしよう」と言いたい時に使う決まり文句です。
真剣な話や真面目な話し合いをしたい時に使うことが大半です。
例 : Kevin had a trouble with girls at school. Maybe we need to talk about it. (ケビンが学校の女の子たちと揉めたのよ。話し合いましょう。)

deal with … 〜と取引をする

Enrique : I want to make a deal with you.(君と取引したい。
Viktor : What deal?(何の取引?)
Enrique : I need information in CBP Officer Torres. You feed me information about her, I’ll feed you. (入国係官のトーレスの情報が欲しい。情報をくれたら、俺が食わせてやる。)

「deal」には「配る」や「麻薬の取引をする」という意味があり、「deal with … 」「〜と取引をする、〜の対処をする」を表すフレーズになります。
「with」の後には交渉したい相手や処理する対象を置きます。
例1:I gotta deal with this stupid relationship problem. (馬鹿みたいな恋愛関係の問題を対処しなくちゃいけないんだよ。)
例2:
A : I will help your math, so you help my English. Deal?(数学助けるから、英語教えてくれる?オッケー?)
B : Deal.(ああ。)

cheat 浮気

Viktor : He chit. He chit. He chit.(彼”うき”。彼”うき”。)
Enrique : What? Okay, trying to repeat exactly what she said.(え?わかった、彼女が言った通りにいってみて。)
Viktor : Her chit. She catch him, so …(彼 ”うき“。彼女 彼 捕まえる。だから … 。)
Enrique : Oh, he cheats. (わかった、彼が”浮気”したんだ。
Viktor : Yes, yes. (うん、うん。)

「cheat」の本来の意味は「誤魔化す、騙しとる、ずるをする」です。
「テストで不正行為をする」という意味でもよく使われます。
例1:Don’t cheat in the test. (テスト中に不正をするなよ。)
ここから派生して「浮気をする」という意味もあり、「cheat on … 」「〜をだまして浮気をする」という意味になります。
ちなみに、「別れる」「break up」「離婚をする」「divorce」と言います。
例2:Can you believe? He cheated on me! I’m gonna break up with him. (信じられる?彼、浮気していたのよ!別れるわ。)

be afraid of …  〜を恐れる

Frank : So you’re afraid?(怖いか?)
Viktor : From what?(何が?)
Frank : Krakozhia. You are afraid of Krakozhia. (クラコウジアだ。クラコウジアのこと、恐れているか?
Viktor : Krakozhia?(クラコウジア?)
Frank : Mm-hmm. (そうだ。)
Viktor : No. Uh, no. I am not afraid from Krakozhia. (いいえ。クラコウジアのことを恐れてはいません。)※「from」は本来間違った言い方です。

「be afraid of」「〜を恐れる」という意味です。
「of」の後に恐れている対象を入れて使います。
例1:Don’t be afraid of falling down. (転ぶことを怖がるな。)
また、「残念に思う」という意味もあります。
この場合は「that」をつけて文章を続けたり、「but」を用いて新しい文を始めたりすることが多いです。
例2: I am afraid, but there’s nothing that I can do. (残念ですが、私にできることは何もありません。)

head for 〜に向かう

Amelia : So you headed for home? (じゃあ家に向かうの?
Viktor : No, I am delayed a long time. (いや。長いこと遅れているんだ。)

「head for」「〜に向かって出発する」という意味のフレーズです。「for」の後に向かう先を置いて使います。
細かいニュアンスの話をすると、「head for」「〜の方向に向かう」ことだけを指し、到達するかははっきりしません。
また、似たような表現で「head to」というものがあります。これは「ある地点に向かい、到達すること」までを含んでいます。
例:I’m heading to Tokyo. (私は東京に向かっています。)

lost and found 落とし物コーナー

Joe : Let’s play cards.(トランプしよう。)
Viktor : I will have money. But Friday.(お金をもらう予定だ。でも金曜なんだ。)
Joe : Don’t worry about it. We don’t play for cash. We play for unclaimed items from the lost and found. (心配しないで。お金は使わないよ。落とし物コーナーのものでやるんだ。)
Enrique : You’ll be amazed at what people leave at airports. (みんなが空港においてくものを見たら驚くよ。)

「lost」は「失う」、「found」は「見つける」を表すことから、「lost and found」は公共施設やショッピングモールなどにある「落とし物コーナー」を意味します。
例:You lost your wallet? Then go to lost and found. They may have it. (財布をなくしたの?落とし物コーナーに行ってみたら?もしかしたらそこにあるかも。)

have a situation 困ったことになる

Thurman : Sir.(フランクさん。)
Frank : Yeah.(ああ。)
Thurman : Sir. We have a situation upstairs. (困ったことが上の階で。)
Frank : Well, it’s gonna have to wait. (ちょっと待ってくれ。)
Thurman : No, this won’t wait. (いや、待てません。)

「have a situation」「困ったことになる」という意味です。
「situation」「状況」という単語ですが、このフレーズでは必ずマイナスの意味になります。
似たようなフレーズには次のようなものがあります。

例:
A : Carry this box. Call the police. (この箱を運んで。警察に連絡して。)
B : Excuse me? Is something wrong?(すみません。何か起きたのですか?)

what if … ? もし〜ならどうなる?

Vector : What if the United States catch you? They deport you.(もしアメリカで捕まったらどうなる?送還される。)
Gupta : As long as I keep my floor clean, keep my head down, they have no reason to deport me. (床を綺麗にして頭を下げている限り、送還される理由はないよ。)

「what if … ?」「もし〜したらどうなる?」を表すフレーズで、ネイティブの日常会話では非常によく使われる表現です。
上記のシーンでは「不安」を表していますが、「提案」をしたい時にも使えます。
例:You are too busy? What if I pick up Jassy instead of you?(忙しいの?なら、僕がジェシーを代わりに迎えに行くのはどう?)

You gotta be kidding 冗談でしょう

Amelia : Is something wrong? (何か問題でも?)
Thurman : You’ll have to come with us, ma’am. (私たちと一緒に来てもらいます。)
Amelia : You gotta be kidding. I come through here twice a month. (冗談でしょう?私ここに半月に1回は来るのよ?)

「kid」は「冗談を言う」という意味の動詞です。
また「gotta」は「have got to」のカジュアルな言い方で、「〜しなくてはならない」という意味です。
よって、「You gotta be kidding」「冗談でしょう」という意味になります。
英語圏ではよく使われる表現で、似た表現には「Are you joking?(ジョークを言っているの?)」や、「Seriously?(本気で言っているの?)」などがあります。
例:
A : I will skip the final exam.  (期末試験をサボろうと思う。)
B : Seriously? You must be kidding.(本気で言っているの?冗談でしょ。)

curious 気になる

Frank : Amelia, I am just curious. You are the kind of woman who can get any guy she wants. Why Viktor Navorski?(アメリア。僕は気になるだけなんだ。君は好きな男を必ず手に入れる女だ。どうしてビクター・ナボルスキーなんだ?)

「curious」「好奇心の強い」「物好きな」「不思議な」という意味の形容詞です。
実際の英会話では「知りたい」「気になる」といった意味でよく出てきます。
例 :
A : Why are you asking me that many questions about Kate and Max?(どうしてケイトとマックスについてそんなに聞いてくるんだ?)
B : I am just curious. (気になるだけだよ。)

over 終わった

Viktor : See, the war. The war Krakozhia is over. Peace. The war is over. (見て、戦争は終わったよ。平和だ。戦争は終わりだ。)

「over」には形容詞で「終わった、完了した」という意味があります。
例1:The party is over. Go home and get some sleep. (パーティーは終わりよ。家に帰って寝なさい。)
例2:
A : Is there anything that I can help?(何か手伝えることはありますか?)
B : No, that’s it. It’s over. (いや、もうない。もう終わった。)

It’s time for … to 〜 …が〜する時間だ

Frank : Your ticket and your passport. It’s time for you to go home. (これがチケットとパスポート。家に帰る時間だ。

「It’s time for … to 〜」「…が〜する時間だ」を意味する表現で、「for」の後に対象となる人、「to」の後にすることを置いて使います。
例 : It’s already 8 o’clock. It’s time for you guys to go to bed. (もう8時だよ。君たちの寝る時間だ。)
「time」を使ったフレーズは以下のものがあります。

例 : All trains in Japan are always on time. (日本の電車はいつもすべて時間通りだ。)

take it easy 落ち着け

Frank : Hold it, Viktor. Take it easy. You see those doors? These are the entry doors to New York City. (待て、ベクター。落ち着け。あのドアが見えるか?あれがニューヨーク行きのドアだ。)

「take it easy」は直訳すると「それを簡単として捉えろよ」、つまり「焦るなよ」「落ち着け」という意味で使われます。
また、「じゃあね」「またね」といった別れのあいさつとして使われることもあります。
例 :
A : It’s 10 o’clock. I gotta go home. (もう10時だ。家に帰らないと。)
B : Take it easy!(じゃあね!)

just a minute ちょっと待って

Viktor : Would you sign your name, please? (サインをくれますか?)
musician : Oh-oh. Can I do it a little later? We have to get started now. Just a minute.(後でもいいかい?もう始めないといけないんだよ。ちょっと待ってくれ。)
Viktor: I will wait. (わかったよ。待ってる。)

「just a minute」とは「ちょっと待っていて」という意味のフレーズです。
似たような表現は以下のものがあります。

「second」はほんの一瞬、「moment」はそれより少し長い期間、「minute」は数分を示すことが多いです。
例 :
A : I have to go. (もう帰る。)
B : Wait a moment! I still have a gift for you. (少し待ってよ!まだプレゼントがあるんだ。)
 

映画「ターミナル」のあらすじ


クラコウジアという国からニューヨークにやってきたベクター。
アメリカに到着したタイミングで、母国の政権がクーデターにより事実上消滅してしまいます。
国がなくなってしまったベクターには入国する権利もなく、またアメリカも送還する権利を持っていません。
帰国することもできないベクターは、空港の「ターミナル」に滞在することに。
しかし彼はお金を持っておらず、英語も話せません。
ビクターが引き起こす、笑いあり、涙あり、友達あり、恋愛ありのはちゃめちゃな120分です。
果たして彼はどうなってしまうのか … 。
彼のアメリカへ来た目的とは … 。
ビクターの英語の上達にも注目のコメディー映画です。

映画「ターミナル」を観られる動画配信サービス

映画「ターミナル」を観るには、以下の動画配信サービスがおすすめです。
>>> Netflix
>>> Hulu
 
 
「ターミナル」以外にも英会話・英語学習におすすめの映画はたくさんあります。
以下のページでまとめていますので、日常英会話を映画で学ぶことに興味がある方はご覧ください。
>>英語学習におすすめの映画30選【レベル・ジャンル別】

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