レアジョブでは、有料会員になると「PROGOS」というスピーキングテストを無料で受けることができますが、実際どんな感じなの?と気になりますよね。
この記事では、レアジョブの新スピーキングテストPROGOSを攻略するための対策やコツに加え、私が実際にスピーキングテストを受けた時の結果についてお伝えします。
レアジョブの新スピーキングテストPROGOSの特徴
PROGOSは、2020年6月にリリースされたレアジョブの新しいスピーキングテストです。
それまでの有料のスピーキングテストにはなかったメリットがたくさんあるので、まずはその新スピーキングテストPROGOSの特徴についてお伝えしていきます。
特徴1 スピーキングテストとレベルチェックテストの違い
レアジョブには、今回お伝えする「スピーキングテスト」の他に「レベルチェックテスト」と呼ばれるものがあります。
簡単に言うと、スピーキングテストはレアジョブの有料会員がスピーキング力を測るためのテストで、レベルチェックテストは無料体験レッスン時にレベルを確認するためのテストです。
具体的には以下のような違いがあります。
スピーキングテスト | レベルチェックテスト | |
タイミング | 入会後、いつでも (回数制限あり) |
無料体験レッスン時 (1回のみ) |
内容 | 総合的なスピーキング力を測る | レベルを確認する |
試験官 | AIによる自動判定 | 講師 |
特徴2 毎月無料で受けられる回数がコースによって異なる
レアジョブの新スピーキングテストPROGOSは、有料会員の場合無料で受験できますが、無料で受けられる回数がコースによって異なります。
日常英会話コースは月1回無料、ビジネス英会話コースと中学・高校生コースは月2回無料です。
コース | スピーキングテスト |
日常英会話コース | 月1回無料 |
ビジネス英会話コース | 月2回無料 |
中学・高校生コース |
特徴3 予約不要で24時間受験可能
このスピーキングテストは自動音声で行われるので、24時間いつでも好きなタイミングで受験することができます。
また予約も不要で、会員ページ右下にある「スピーキングテストチケットの取得はこちらから」というところをクリックし、チケットを取得すればOKです。
特徴4 ビジネス英語のスピーキング力に特化した内容
このスピーキングテストは、ビジネス英語に特化した内容です。
ビジネスシーンにおける実践的なスピーキング力をチェックするので、レッスンで日常英会話を学習している方は、馴染みのないビジネス英語の問題に苦戦する可能性があります。
特徴5 全5パートからなり、試験時間は20分
スピーキングテストは、以下のような内容の全5パートで構成され、試験時間は20分です。
すべて自動音声で進められます。
パート | 内容 | 問題数 | 回答時間 | 詳細 |
Part1 | インタビュー | 10問 | 各20秒 | 一問一答 |
Part2 | 音読 | 8問 | 各10秒 | 表示される文章を音読 |
Part3 | プレゼンテーション | 1問 | 準備:40秒 回答:60秒 |
トピックに関して話す |
Part4 | グラフ・図を用いた プレゼンテーション |
1問 | 準備:40秒 回答:60秒 |
グラフや図を説明する |
Part5 | ロールプレイ | 4問 | 準備:40秒 回答:各30秒 |
トピックについて 自動音声と対話する |
特徴6 AI判定による自動採点で24時間以内に結果が返ってくる
このスピーキングテストは、AIによる自動採点で、24時間以内に結果が返ってきます。
私が受験した時は、1時間程度で結果が返ってきました。
従来のスピーキングテストは試験官による採点だったため、結果が返ってくるのに数日かかっていましたが、自動採点になったことで結果返却までの期間が大幅に短縮され、より手軽に受験できるようになりました。
特徴7 世界標準指標CEFRに基づく総合評価と6指標別評価
このスピーキングテストの結果は、世界標準指標CEFRに基づいた総合評価と6指標別の評価によって判断されます。
総合評価
総合評価は、以下の表に基づいて、Pre-A1からB2 High and aboveまでの9段階で評価されます。
6指標別評価
6指標とは、スピーキング力を測るための以下の指標のことです。
- Range(表現の幅)
- Accuracy(正確さ)
- Fluency(流暢さ)
- Interaction(やりとり)
- Coherence(一貫性)
- Phonology(音韻)
スピーキングテストでは、各指標ごとに評価してくれます。
特徴8 細かい学習アドバイスが書かれたフィードバックシートをもらえる
テストの結果が書かれたフィードバックシートには、レベルに応じて細かい学習アドバイスが書かれています。
おすすめ教材や普段の勉強で行うべき対策が具体的に書かれているので、次のステップに進むために何をすればいいのか明確になります。
特徴9 PCからしか受けられない
このスピーキングテストは、現在のところパソコンからしか受験できません。
いつもスマホやタブレットのアプリからレッスンを受けている方も、アプリではなくパソコンから会員ページにログインしてテストを受験する必要があります。
レアジョブの新スピーキングテストPROGOSを攻略する対策とコツ
新スピーキングテストを攻略するには、試験前の準備と各パートごとに対策をしておくのが効果的です。
こちらでは、試験前にしておくべきことや各パートを攻略する対策とコツについてお伝えします。
試験前にしておくべきこと
スピーキングテストでは、とにかく英語をたくさん話します。
そのため、試験前は英語を聞いたり話したりして、頭を英語に慣らせておきましょう。
おすすめなのは、普段のレッスンの後にテストを受けることです。
レッスンでたくさん英語を話して頭が「英語脳」になっているので、テスト問題も頭に入りやすくなります。
Part1 インタビュー(10問)
Part1のインタビューでされる質問は、ビジネスに関わりのない日常的な質問も含まれます。
最初は簡単な質問から始まり、だんだん複雑で難しい質問にレベルアップしていきます。
対策
- 実用英会話やトピックトークの教材を使ったレッスンを通して、自分に関することや身の回りのことを長めの文章で答えられるようにしておく
- 正しい文法を使って話すことを普段から意識する
コツ
- 自分の知っている単語やフレーズを使って、できるだけ詳しく説明する
- 文法のミスに気をつける
- 制限時間をいっぱいまで使い、思いつく限り喋る
Part2 音読(8問)
Part2は、短い文章の音読です。
リーディングに慣れておくことがポイントです。
対策
- 発音のレッスンを受けて、正しい発音ができるよう訓練する
- レアジョブのニュース教材を音読する
コツ
- 大きな声で、焦らず、ゆっくり、はっきり読む
- アクセントに注意し、強弱やリズムを意識して読む
- RやTHなど、英語特有の発音に注意する
Part3 プレゼンテーション(1問)
Part3は、ビジネスに関して自分の考えや経験などを説明する問題です。
トピックの他に3つの条件が提示されるので、それらの条件を満たすように話していきます。
対策
- レッスンの質疑応答の際は、できるだけ長く回答する練習をする
- ディスカッション教材で、論理的に自分の意見を組み立てる訓練をする
コツ
- 条件は忘れないようにメモしておき、必ず条件を満たすように回答する
- 自分の意見の後にその理由を付け加える
- 制限時間ギリギリまで関連することを話し続ける
Part4 グラフ・図を用いたプレゼンテーション(1問)
Part4が最もビジネスらしい問題です。
与えられたグラフや図から読み取れるポイントを説明していきます。
対策
- 比較級や最上級の復習をしておく
- ビジネス英会話コースでグラフや図を説明するレッスンを受ける
コツ
- まずは何を表しているグラフ・図なのか説明する
- グラフ・図が示していること(増えている/減っている、良くなっている/悪くなっているなど)を説明する
- 具体的な数値を使って説明する
- 制限時間ギリギリまでグラフ・図に関して思いつくことを話し続ける
Part5 ロールプレイ(4問)
Part5は、あるシチュエーションが与えられ、自動音声と対話するように答えていくロールプレイです。
対策
- 実用英会話のレッスンを通してロールプレイに慣れておく
コツ
- シチュエーション(相手との関係や状況など)をしっかり把握し、自分の役になりきる
- 相手の質問に対する答えを明確に言う
- できるだけ情報を多く付け加え、制限時間ギリギリまで話す
【体験談】スピーキングテストの結果は?
新スピーキングテストがどんな感じなのか実際に受けてみました。
ちなみに、私のレベルは、レアジョブの無料体験時のレベルチェックテストでレベル8です。
結果
総合評価A2 High、レアジョブレベル5という結果になりました。
6指標別評価と詳細は以下の結果をご覧ください。
感想
今回が初めてのスピーキングテストで、特に対策をせずに挑んだのですが、正直撃沈です。
- 30秒以上話すことができない
- 論理的な説明ができない
- 表現の幅が狭い
など、普段のレッスンではわからなかった自分の弱点を知ることができました。
また問題の中には、実用英会話やディスカッション教材などのレッスンでしている内容と似ているものもあったので、日常英会話コースのレッスンでも十分対策は可能だと感じました。
フィードバックシートには、
- 前置詞(before / after / since / until など)
- 順序立てて説明するための接続詞(first of all / then / afterwards / finally など)
- 論理的に説明するための表現(the way I see it / that’s the reason など)
などを多用することで、より詳細な描写や論理的な説明ができるようになると書かれていました。
次回は、このフィードバックの内容も含め、しっかり対策をして、できるだけたくさん話すよう意識して挑もうと思います。
レアジョブのスピーキングテストは自分のレベルチェックに最適
この記事では、レアジョブの新スピーキングテストPROGOSを攻略するための対策やコツ、私が実際にスピーキングテストを受けた時の結果や感想についてお伝えしました。
スピーキングテストの良いところは、自分のレベルを確認できるだけでなく、自分の弱点を改めて確認できるところだと思います。
これから伸ばすべきポイントが明確になり、英語学習を継続するモチベーションアップにも繋がるので、ぜひスピーキングテストを受けてみてくださいね。
レアジョブ全体の特徴や基本情報については以下のリンクからご覧ください。
>>レアジョブの特徴および基本情報