「親しき仲にも礼儀あり」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには5つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【親しき仲にも礼儀あり】
意味:度が過ぎて失礼なことがあってはいけないという戒め。 親しいことにより遠慮がなくなっていき、それが不和の元にもなるということ。
意味:度が過ぎて失礼なことがあってはいけないという戒め。 親しいことにより遠慮がなくなっていき、それが不和の元にもなるということ。
- Good fences make good neighbors.
- Love your neighbor, yet do not pull down your hedge.
- A hedge between keeps friendship green.
- Good manners even between good friends.
- Familiarity breeds contempt.
Good fences make good neighbors.
- 直訳:良いフェンスは良い隣人を生む。
- 意味:他人と良い関係になるには、互いを尊重して適度なバリアを築いた方が良い。
- 用語:fence:フェンス、垣根 / neighbor:隣人、近所
解説
このことわざは、アメリカの詩人ロバート・フロストが書いた「メンディングウォール」という作品の中の一節に由来します。
より良い人間関係を築くには、相手を尊重して介入しすぎないことが大切であることを伝えています。
Love your neighbor, yet do not pull down your hedge.
- 直訳:隣人を愛せよ、しかし生垣は取り壊すな。
- 意味:他人に愛情を持って接することは大切だが、介入し過ぎるのは良くない。
- 用語:pull down:取り壊す / hedge:生垣、垣根、障壁
解説
前半部分の「Love your neighbor.(隣人を愛せよ。)」というフレーズは、聖書に由来する言葉です。
ここに後半部分を付け加えて表現したのは、18世紀のアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンだと言われています。
この言葉は政治に関するトピック、特に外交関係において使われることが多いです。
A hedge between keeps friendship green.
- 直訳:間の垣根が友情を新鮮に保つ。
- 意味:より良い交友関係を築くには、適度なバリアがあった方が良い。
- 用語:friendship:友情、交友関係
解説
このことわざの由来は不明ですが、友情に関する考え方のひとつです。
どれだけ慣れ親しんだとしても、相手のプライバシーなどを尊重した方が良い関係が築ける、ということですね。
Good manners even between good friends.
- 直訳:良い友人との間でさえ良いマナーは必要だ。
- 意味:どれだけ親しい友達でも最低限のマナーは必要である。
- 用語:manner:マナー
解説
この言葉はことわざではなく、良い友人関係を築くポイントとして用いられる言葉です。
どれだけ友達と親しい関係になったとしても、最低限のマナーを持って行動しなければ、良い関係は維持できないことを表現しています。
Familiarity breeds contempt.
- 直訳:馴れ馴れしさは軽蔑を生む。
- 意味:親しくなって遠慮がなくなっていくと、それが不和の原因になる。
- 用語:familiarity:馴れ馴れしさ / breed:生む / contempt:軽蔑、侮辱
解説
この言葉は、14世紀のイギリスの詩人ジェフリー・チョーサーが書いた物語の一節に由来すると言われています。
気安い関係になることで遠慮がなくなり、それが原因で仲が悪くなることもあるということを表しており、「親しき仲にも礼儀あり」と同じニュアンスがあります。
「親しき仲にも礼儀あり」の英語表現について解説しました。
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