「糠に釘」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには6つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
意味:何の効き目も手ごたえもない。
- All is lost that is given to a fool.
- having no effect
- Hammering a nail into rice bran.
- Bolt the door with a boiled carrot.
- plow the sand
- Driving a stake into sawdust.
All is lost that is given to a fool.
- 直訳:愚か者に与えられるものは全て無駄になる。
- 意味:何をしても意味がない。
- 用語:fool:ばか者、愚か者
解説
こちらは海外でもよく使われることわざで「糠に釘」に近い意味を持ちます。
愚か者には何を与えても無駄になることから、何をしても意味がないことの例えとして使われます。
「暖簾に腕押し」の意味で使われることもあります。
having no effect
- 意味:効果がない
- 用語:effect:効果、結果、影響
解説
「effect」は名詞で「効果、結果、影響」などの意味があるので「no」と一緒に使うことで「効果がない」という意味になります。
「何の効き目も手ごたえもない」という意味の「糠に釘」に近い英語表現です。
「It’s having no effect.」のように使います。
「have an effect on 〜」とすると、「~に影響(効果・結果)を及ぼす」といった意味になります。
Hammering a nail into rice bran.
- 直訳:糠に向けて釘を打つ。
- 意味:何の意味も成さない。
- 用語:nail:釘 / rice bran:糠
解説
「hammer」 は金槌(ハンマー)のことですが、「釘を打つ」と言う時には動詞として使われます。
糠は「bran」ですが、「bran」だとどの穀類から残るふすま(皮の屑)かが分からないので、より詳しく米のふすまだということを言うために「rice bran」と言います。
こちらはことわざではなく、「糠に釘」を英語に直訳で表したものです。
「The nails in rice bran.」とシンプルに言う場合もあります。
Bolt the door with a boiled carrot.
- 直訳:茹でたニンジンで戸締りする。
- 意味:何の意味もない。
- 用語:bolt:差し錠で締める、ボルトで締める / boild:茹でた
解説
茹でた柔らかいニンジンを錠に戸締りをしても、何の意味もないという、ものの例えで使われる英語のことわざです。
「糠に釘」と同じように、それをしても無駄で意味がない様子を表します。
「bolt」は名詞で「ボルト、差し錠」の意味がありますが、ここでは動詞として使われています。
plow the sand
- 直訳:砂を耕す
- 意味:無駄骨を折る
- 用語:plow:耕す
解説
「plow」は耕すという意味で、畑を耕す、土地を耕すなどの場面で使われる単語です。
ここでは、砂をどれだけ耕しても意味がないことから、「無駄骨を折る」の意味で使われています。
「plow」は名詞で、土を耕す道具の「すき」という意味でも使われます。
Driving a stake into sawdust.
- 直訳:おがくずにくいを打ち込む。
- 意味:何の効果もなく無駄になる。
- 用語:stake:くい / sawdust:おがくず
解説
こちらも「plow the sand」と同じような英語のことわざで、柔らかいおがくずにくいを打ち込んでも無駄になることから、「糠に釘」の何の効果もない状態を表しています。
会話の中で使う時には「It is like driving a stake into sawdust.」のように使われます。
このような遠回しな言い方が英語っぽいですね。
「糠に釘」の英語表現について解説しました。
>>ことわざ一覧に戻る