「暖簾に腕押し」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには4つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【暖簾に腕押し】
意味:力を入れても手応えのないさま、張り合いのない様子。
意味:力を入れても手応えのないさま、張り合いのない様子。
- All is lost that is given to a fool.
- It is like beating the air.
- Pushing water uphill with a rake.
- He catches the wind with a net.
All is lost that is given to a fool.
- 直訳:愚か者に与えられるものは全て無駄になる。
意味:何をしても意味がない。 - 用語:fool:ばか者、愚か者
解説
こちらは海外でもよく使われることわざで「暖簾に腕押し」に近い意味を持ちます。
愚か者には何を与えても無駄になることから、何をしても意味がないことの例えとして使われます。
「糠に釘」の意味で使われることもあります。
It is like beating the air.
- 直訳:空気を叩くようなものだ。
- 意味:全く意味のないことだ。
- 用語:beat:打つ、叩く
解説
空気を叩いても何の意味もないことから、手応えがない様子を表している表現です。
「暖簾に腕押し」と同じような意味で、英語圏では「All is lost that is given to a fool.」の次によく使われる表現です。
Pushing water uphill with a rake.
- 直訳:くま手を使って上の方へで水を押す。
- 意味:何の意味もない無駄なことだ。
- 用語:uphill:上の方へ、苦労して / rake:くま手
解説
土を耕す時によく使われる道具のくま手を用いて表されている表現です。
くま手の先は隙間が空いていることから、くま手で水を押し上げても何の意味もないことから「暖簾に腕押し」の意味で使われます。
「uphill」は「上り坂の、坂の上の」という意味の形容詞でよく使われますが、ここでは副詞として「上の方へ」という意味で使われています。
He catches the wind with a net.
- 直訳:網で風を捕える。
- 意味:手応えがない。
解説
「It is like beating the air.」と同様、手応えがない様子を表す表現です。
前置詞の「with」は道具や手段を表す時に使うので、「with a net」で「網を使って」という意味になります。
「暖簾に腕押し」の英語表現について解説しました。
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