「残り物には福がある」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには5つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
意味:人が取り残したものや、最後に残ったものの中には、思いがけず良いものがある。
- Good luck lies in odd numbers.
- Last but not least.
- There is luck in the last helping.
- Sometimes the lees are better than the wine.
- There is fortune in leftovers.
Good luck lies in odd numbers.
- 直訳:幸運は奇数にあり。
- 意味:幸運は思わぬところにある。
- 用語:lie:存在する、うずくまる / odd number:奇数
解説
「good luck(幸運)」が「odd numbers(奇数)」に「lie(うずくまる)」の意味から、思わぬところに幸運があることから、「残り物には福がある」に非常に使い意味のことわざになります。
このことわざから、北米では宝くじや競馬券を買う時には奇数の番号を買う方が幸運だ、と言われることもあります。
ちなみに「偶数」は「even number」と言います。
Last but not least.
- 直訳:最後だからといって重要でないわけではない。
- 意味:最後に残ったものにも幸運はある。
解説
最後に残ったからといって最低のものではない、といった英語らしい表現です。
この表現では、最後のものに幸運があるというストレートな言い方ではなく、残り物が一番悪いものではないと少し遠回しに言っている表現になります。
この表現は、「最後になるが」「大事なことを言い忘れていたが」「最後に言っておきたいんだけど」のような意味で、話の最後に言い忘れていたことや付け加えたいことがあった時にもよく使われるフレーズです。
複数の人物紹介で最後になってしまった人や、スピーチなどで最後に伝える言葉として、このフレーズを覚えておくととても便利です。
There is luck in the last helping.
- 直訳:最後の一杯には幸運あり。
- 意味:残りものには幸運がある。
解説
こちらは「残り物には福がある」に一番近い意味を持つ、実際に英語圏でよく使われている表現です。
海外でも、最後にくじを引く人は当たりを引く確率が高いと言われることがあります。
くじを引く時などに「There is luck in the last helping.」と言って、引く順番が最後になった人を元気づけたりする時に使える表現ですね。
Sometimes the lees are better than the wine.
- 直訳:ワインよりもワインかすが良いことがたまにある。
- 意味:メインのものよりも残り物の方がいいこともある。
- 用語:lees:ワインかす
解説
こちらは元々はイタリアの古いことわざです。
ワインの底に沈殿する「ワインかす(澱)」を「lees」と言い、本来メインとなるワインよりも、残ったカスの方が美味しいことがあるという例えから「残り物には福がある」に近い意味の表現として使われています。
There is fortune in leftovers.
- 意味:残り物に幸運がある。
- 用語:fortune:幸運 / leftover:残り物、食べ残し、残飯
解説
こちらは日本語の「残り物には福がある」がそのまま英語訳になったものです。
実際に海外ではあまり使われない表現です。
「leftover」は日常生活では非常によく使われる単語で、haveやtakeなどの動詞と一緒に使われることが多いです。
「残り物には福がある」の英語表現について解説しました。
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