「転んでもただでは起きない」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには5つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
意味:たとえ失敗した場合でもそこから何かを得ようとする。欲の深い、また根性のある人のたとえ。
- When life gives you lemons, make lemonade.
- turn adversity into opportunity / advantage
- take advantage of every situation
- All is grist that comes to his mill.
- All is fish that comes to his net.
When life gives you lemons, make lemonade.
- 直訳:人生がレモンをくれたら、レモネードを作りなさい。
- 意味:辛い時もポジティブに考えることが大切だ。
解説
この言葉は20世紀になってからアメリカで言われるようになったことわざで、英語圏ではよく知られています。
人生の辛いことや逆境を酸っぱいレモンに例えているのがおもしろいですよね。
辛い時にそこから学ぼうとする姿勢やポジティブに考えることの大切さを伝えたい時に使える表現です。
turn adversity into opportunity / advantage
- 意味:逆境を機会(有利)に変える
- 用語:turn A into B:AをBに変える / adversity:逆境
解説
この言葉はことわざではありませんが、日常会話でよく使われる英語表現です。
最後の部分は「opportunity(機会)」「advantage(有利)」どちらでも同じ意味になります。
逆境を機会だと捉えて前に進んでいく様子を表すので「転んでもただでは起きない」と非常に近いニュアンスです。
例:He turns adversity into opportunity.(彼は転んでもただでは起きない人間だ。)
take advantage of every situation
- 意味:すべての状況の利点を取る
解説
この言葉もことわざではありませんが、日常会話でよく使われる英語表現です。
「どんな状況でも有利な状況に持っていく」といった意味があります。
例:He takes advantage of every situation.(彼は転んでもただでは起きない人間だ。)
All is grist that comes to his mill.
- 直訳:すべては彼のミルに入る穀物だ。
- 意味:彼は何事もポジティブに変えてしまう。
- 用語:grist:製粉用の穀物 / mill:ミル
解説
この言葉は、ラテン由来のことわざ「All is grist to the mill.(すべてはミルに入る穀物だ=どんなものも役に立つ能力がある、利益の元になる可能性がある)」から生まれたフレーズです。
「All is grist that comes to his mill.」の「his」が「転んでもただでは起きない人物」を指します。
「どんなもの(状況)も彼の手にかかればすべて好転する」といったニュアンスですね。
これとよく似た表現で
All is fish that comes to his net.(すべては彼のネットに入る魚だ。)
ということわざもあります。
「転んでもただは起きない」の英語表現について解説しました。
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