「急がば回れ」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには2つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【急がば回れ】
意味:早く着こうと思うなら、危険な近道より遠くても安全確実な方法を取るのが良い。
意味:早く着こうと思うなら、危険な近道より遠くても安全確実な方法を取るのが良い。
- Haste makes waste.
- More haste less speed.
Haste makes waste.
- 直訳:急ぎは無駄を生む。
- 意味:急ぐとかえって時間がかかる。
- 用語:haste:急ぎ / waste:無駄
解説
このことわざの原型となる言葉は紀元前に遡りますが、この形で使われるようになったのが16世紀頃と言われており、1678年にイングランドの博物学者ジョン・レイが出版したことわざ集にも収められています。
現代では「Haste makes waste.」の形で使われますが、このことわざの全文は「Haste makes waste, and waste makes want, and want makes strife between the goodman and his wife.(急ぎが無駄を生み、無駄が要求を生み、要求が夫婦間の争いを生む。)」です。
「急ぐとかえって時間がかかり、揉め事の原因となる」といったニュアンスですね。
More haste less speed.
- 直訳:より急ぐなら、よりスピードを落とせ。
- 意味:急ぐとかえって時間がかかる。
解説
こちらは「More 〜, less 〜」の構文を使ったことわざで、上記の表現と同じように「急いでするよりゆっくりした方が結局は早く済む」ということを表現しています。
また、近い意味で、イソップ物語のウサギとカメのお話が元になった「Slow and steady wins the race.(ゆっくり着実に進む者が競争に勝つ)」ということわざ表現もあります。
「急いでいる時こそ焦らず着実に進んだ方が成功する」という考え方は世界共通と言えそうですね。
上記2つの表現は、「急いては事を仕損じる」としても使えます。
「急がば回れ」の英語表現について解説しました。
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