「縁の下の力持ち」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには3つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【縁の下の力持ち】
意味:目立たないところで他人や周囲のために苦労し、支えること、またそのような人物。
意味:目立たないところで他人や周囲のために苦労し、支えること、またそのような人物。
- unsung hero
- behind-the-scenes support
- inconspicuous yet vital role
unsung hero
- 直訳:歌われない英雄
- 意味:すばらしい偉業を達成したのに、気づかれず賞賛されない人のこと。
解説
「unsung」は、singの過去分詞「sung」に否定の「un」をつけた形容詞で、「歌われない、讃えられない」という意味があります。
表立った活躍をせず、周りから賞賛されることはないけれども、他人の成功に大きく貢献したり、私たちの暮らしに欠かせない仕事をしている人々のことを指します。
ちなみに、女性の場合「unsung heroine」とも言えますが、最近は男女差別の用語として受け取られる傾向があるので、女性でも「unsung hero」を使った方がいいでしょう。
behind-the-scenes support
- 直訳:シーンの後ろのサポート
- 意味:裏舞台で支えている人々のこと。
- 用語:behind:〜の後ろに / scene:現場、シーン
解説
映画や歌手のミュージックビデオなどで、カメラには映らなかった撮影現場の様子を収めた映像を「behind the scenes」と呼んだりしますよね。
それと同じように、表舞台で活躍する人を陰でサポートする人々や裏方の仕事をしている人々のことを「behind-the-scenes support」と呼びます。
「縁の下の力持ち」と非常に近い言葉ですよね。
inconspicuous yet vital role
- 直訳:目立たないけど必要な役割
- 意味:目立たないけどなくてはならない存在のこと
- 用語:inconspicuous:目立たない / vital:必要な、欠かせない
解説
「inconspicuous(目立たない)」というあまり見慣れない単語が使われた表現ですが、完成した商品を手にする私たちの目には見えない「B to B」のビジネスに携わる人々や、医療従事者など私たちの生活になくてはならない存在の人たちを指す言葉です。
この人たちがいないと私たちの生活は成り立たない、まさに「縁の下の力持ち」ですよね。
この他にも、「縁の下の力持ち」を表す英語表現には、
- thankless job(感謝されない仕事)
- backseat player(後部座席の選手)
などがあります。
「縁の下の力持ち」の英語表現について解説しました。
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