新TOEIC®TEST出る単特急金のフレーズはTOEIC対策の出る単特急シリーズの中だけでなく、TOEIC対策では一番人気の高い単語帳です。
こちらでは「金のフレーズの使い方と勉強法」と称して、TOEIC880点を取得している私が金のフレーズの特徴に加え、リスニングセクションにもリーディングセクションも効果的に得点をアップさせる方法をお知らせしていきます。
なお、金のフレーズ自体は600点に届かない初級者から900点越えを目指す上級者まで幅広に使ってもらえる単語帳ですので、中上級者でも今一度ご自身の勉強法を見返すきっかけにしてもらえると嬉しいです。
金のフレーズがTOEICに効果抜群な理由
金のフレーズは神田外語学院で実際にTOEIC講師をしているTEX加藤さんがまとめている単語帳です。TEX加藤さん自身もこれまでTOEICテストを100回以上受験してきていてほぼ毎回満点である990点をたたき出しています。
(引用元:神田外語学院HP)
TOEICで実際に出てきた単語が収録されている
TEX加藤さんが過去80回TOEICを受験する中で、終了直後に本試験の出題傾向を書きとどめ、それを踏まえて金のフレーズに収録する単語を決めています。
つまり肌感覚で「これ本試験でよく出る英単語だよね」と言えるものが掲載されており、それらを覚えることで答えにたどり着きやすくなるため、金のフレーズの単語を覚えることで高得点を狙いやすくなるのです。
レベル別に単語が分かれていて見やすい
金のフレーズはTOEICで500点以上を獲得している人向けに作られていますが、収録している見出し語1000語について、
・600点突破の400語
・730点突破の300語
・860点突破の200語
・990点突破の100語
と、レベル別に必要となる英単語を掲載しているため、目指すレベルに応じて英単語を覚えていけます。
また目標スコア別では拾いきれない単語を、「パート1重要語」「部署・職業名」「前置詞・接続詞・接続副詞」「多義語」「定型表現」と言ったくくりで掲載しています。
TOEICで実際に出るフレーズで覚えられる
単語だけ覚えても文章の中でパッと思い浮かべられるかというとなかなか難しかったりしますが、一方で一文の中で覚えようとすると、それもまた難しかったりします。
金のフレーズでは、人間の短期記憶の1つの限界である7語を上限に、必須単語をTOEICテストでよく見かけるフレーズを使って覚えられるようにしてあります。
語彙を飛躍的に増やせる
金のフレーズでは見出し語の解説の中で、類義語、同義語、反対語、関連語、略語などを記載して、語彙を飛躍的に伸ばす工夫がなされています。
特にTOEICのパート7では同義語を間接的に問う問題が多く出題されることから、金のフレーズで単語を覚える中で同時にこれら派生語も覚えていくことで、効率的に高得点を狙うことができるようになります。
基本単語200語をダウンロード可能
金のフレーズに収録されていない、より基本的な単語200語をpdfがホームページからダウンロードできます。
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18732
TOEICの世界観も知れる
金のフレーズには、所々で「TOEICの世界では」との書き出しで、TOEICのシチュエーションや人物像が語られます。
TOEICの世界観を知って受けられると、「日本ではこうだけど、アメリカやイギリスでは違うかもしれない」と邪推してしまうこともあるので、この「TOEICの世界では」で始まる解説はすべてに目を通しておいた方が良いでしょう。
金のフレーズの勉強法
それでは金のフレーズの勉強法のポイントを説明していきます。初心者レベルから上級者レベルまで、どのレベルにも有効な金のフレーズの勉強法ですので、是非チャレンジしてみてください。
最低でも1日1時間は充てる
英単語学習は毎日やることで脳に定着していきます。
金のフレーズで学習するにあたり、最低1日1時間を確保するようにしましょう。通勤時間など、毎日確実にできる時間があるとベストです。
忘れるのを気にしない
単語は1日で覚えてもすぐに忘れてしまうもの。覚えた次の日には34%しか残らないのが一般的です。忘れるのを前提に何度も何度も塗り重ねて記憶に定着していくので、忘れるのを怖がらずに前に進んでいきましょう。
参考:エビングハウスの忘却曲線-wikipedia
まずは1単語につき1つの意味で覚える
英単語1つにつき、いくつかの日本語の意味がありますが、TOEICに出題されるときに一番使われる意味が単語帳の最初に記載されているので、まずは英語一語に対して最初に記載されている意味を言えるようになりましょう。
100語単位でスケジュールを組む
金のフレーズに収録されている単語は見出し語ベースで1000語です。これを100語もしくは200語で区切ってスケジュールを組みます。
月~金を毎日新規100語、土日をあいまい単語の復習時間として、2週間で1000語を覚えるスケジュールを組むと良いでしょう。
金のフレーズの使い方
それでは具体的に金のフレーズの使い方をステップバイステップでお伝えします。
【STEP1】目で見て単語を覚える
まずは見出し語となっている1000語を覚えましょう。英語を見て日本語の訳が1つ言えるようになることを目標に、1日100語をカバーし、平日5日で500語をカバーします。
もちろん1日100語を完璧に覚えられるわけではないので、当日覚えられなかった単語や曖昧な単語には何かしらのチェックを入れておき、月曜日以外は前日までに覚えられなかったものにいったん目を通してから新たな100語に取り掛かりましょう。
前日までに覚えられなかったものに目を通すのは、頭の中にイメージを残しておくためです。週末に復習をするのでそれまで毎日目に入れておくと週末の勉強を効率的にこなせるようになります。
週末の土日でその週カバーした500語を振り返り、覚えられなかった単語、あいまいな単語について集中的に覚えるようにしましょう。土日に時間が取れるなら1日当たり2時間程度を確保できると良いでしょう。
この時におすすめなのが、覚えづらい単語は見開き左側にあるフレーズに目を通し、フレーズの中でその単語を覚えることです。
上記のような金のフレーズの勉強法ですと、2週間で1周できるので2周目からはペースを上げて(例えば1日200語チェックするとかして)何周か繰り返します。その中で日本語の2つ目以降の訳も覚えるようにしていきます。
あいまいな見出し語が50語以下くらいになったら、その単語を抜き出し、別途集中的に覚えられるようにしたうえで、次のステップに移行します。
金のフレーズは見出し語の1000語を覚えるためだけに利用し、その他の参考書で文法を固めて、問題演習に移ってもかまいません。
【STEP2】穴埋めしながらフレーズを覚える
単語をある程度覚えたら、フレーズを中心に覚えていくようにします。
金のフレーズを見ながら穴埋めする単語を言えるようにします。こちらも単語を覚えたペースと同じペース配分で覚えていくと良いでしょう。
単語については引き続き覚えていきますが、あいまいな単語のみ集中して繰り返し覚えるようにし、1週間に1度程度総復習して不明単語をあぶりだし、その後の1週間であぶりだされた不明単語を復習するようにすると次第に不明単語は減っていくはずです。
フレーズについても3周したらできないものに絞って集中的に覚え、定期的に総ざらいしてあいまいになっているものをなくすようにすると効率的かつ効果的です。
【STEP3】見出し語とフレーズを耳コピして発音する
金のフレーズのアプリもしくは音声データをダウンロードし、単語とフレーズの音声を聴き、正確な発音ができる、意味を言える、綴りを書ける、この3つができるようになりましょう。
※金のフレーズのアプリについては使い方・勉強法の最後に記載します。
音声は日本語訳付と英語のみの2パターンがあるので、慣れたら英語のみのパターンで意味を言え、さらに音声にかぶせて発音とイントネーションがずれないようにできるようになりましょう。特にリエゾンに注意して発音をするとより実態に即したリスニング能力がついてきます。
アプリバージョンの「abceed」では速度を0.5倍~最大2倍まで調節可能ですので、1回で聴き取れないようなら聴き取れるように遅くして、慣れてきたら速度を早くして発音を聴き取れるようになると良いでしょう。
TOEICはリスニングの方が簡単に点数を伸ばしやすいのですが、リスニング力強化のためには正しい発音ができるようになることもポイントです。
単語の発音を覚えながら英語の母音と子音の発音の仕方を学んでおくのも良い勉強法です。
以下に母音と子音の発音を教えてくれる動画教材をつけておきます。
母音
子音
【STEP4】派生語、類義語、関連語もあわせて覚える
単語の意味とフレーズを覚えたら、フレーズ暗記の強化を継続しつつ、周回ごとに2番目以降の意味、派生語、類義語、関連語と1つの単語について紐づく単語や日本語訳を増やしていくようにしましょう。
【STEP5】Supplementの単語も覚える
金のフレーズ見出し語1000語とその派生語も覚えられたら、Supplementとして掲載されている、カテゴリでまとめられた単語・熟語・複合語・定型表現なども覚えていきましょう。
カテゴリでまとめられているので関連させながら覚えていきやすいはずです。こちらも音声で聴けますので、リスニング・発音練習も順次行うようにしましょう。
【STEP6】日本語⇒英語が言えるようにする
TOEICテストの先にある到達点はここです。日本語を見て英語でフレーズが言えるようになりましょう。ここまでくると頭に浮かんだ1000の表現を英語で言える状態なので、ビジネスシーンでかなり楽にコミュニケーションができるようになっているはずです。
金のフレーズのアプリ ダウンロードの仕方
まずは金のフレーズが使える無料のアプリをダウンロードします。
http://www.globeejapan.comにアクセスするか、iphoneやスマホのアプリストアで「abceed analytics」と検索しダウンロードます。
アプリをダウンロードして開くと、プロフィール情報入力画面になるので、「アカウント名」「1日の目標学習時間」「TOEICの目標スコア」「TOEICの現状スコア」を設定します(アカウント名以外の設定は後から変更可能)
その後、画面下部の「見つける」から「TOEIC®L&R TEST出る単特急金のフレーズ」を選択すると、「アプリ学習」と「音声」を無料で利用できるようになります。
「アプリ学習」では、金のフレーズに収録されている英単語および英単語を使ったフレーズがスマホ上に表示されて読み上げられますので、「わかる」「わからない」を選択して、復習すべきか習得済みかに振り分けられるので効率的に不明単語・曖昧単語だけ学習できるようになります。
「音声」では、金のフレーズに掲載の単語とフレーズが読み上げられて、フレーズではランダムに並べられた単語、もしくはキーボードを使って、フレーズを作り上げる演習が行われます。
実際には書籍版の金のフレーズがなくてもアプリだけで金のフレーズと同じ学習ができてしまうのはココだけの話にしておきます。
【コラム】金のフレーズ改訂版 旧版からの主な変更点
TOEICテストは2016年5月より新形式に移行しました。本書TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズは2012年3月に発売されたものですが、新形式に対応するため、2017年1月に改訂版を出版しました。
改訂版を発刊するにあたり、以下3つの変更が行われました。
収録語句の増加
改訂版では100以上のフレーズを差し替え、出題頻度を見直して単語の並び順を入れ替えています。またパート7(長文読解問題)で同義語を問う問題が増加傾向にあることから定型表現も追加&改善しています。加えて、派生語や関連語の掲載数も増えています。
TOEICの世界観
金のフレーズでは「TOEICの世界では」というTOEICテストの前提知識解説が特長で、これにより文章を読み聴きする際の理解度が変わりますが、改訂版ではさらに新しい情報も付け加えられました。
発音記号の記載
旧版にはなかった発音記号も改訂版で記載されるようになりました。
新形式に対応していない単語帳もまだまだ多く販売されている中で、金のフレーズは新形式に対応している数少ない単語帳の1つですので、そういう点でもTOEICを受験する人にとっておすすめできる単語帳になっています。
ここまで金のフレーズの使い方や改訂版の特徴について触れてきました。しかし金のフレーズが全ての人に合うわけではありません。
次からは金のフレーズをおすすめする人をご紹介していきます。
金のフレーズがオススメな人
TOEIC出る単特急金のフレーズをおすすめできる人は以下のような人です。
TOEIC500点レベルを突破している人
金のフレーズの前書きにもある通り、金のフレーズに取り組めるのは、TOEIC500点レベルを突破できる程度の英語力が必要です。
金のフレーズの難易度が高いという方は、同じシリーズの「TOEIC®L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」を先に購入して取り組んでみることをおすすめします。
形式は金のフレーズと一緒ですが、金のフレーズが難しいと感じる人により優しいレベルの単語をフレーズとともに覚えてもらいたいという目的で作られています。
860点突破/990点満点を狙っている人
金のフレーズの対象は500点以上突破している人と書きましたが、860点突破/990点満点を狙っている人にとってもおすすめできます。本書は4つのレベルに対応しており、860点突破のための200語、990点到達のための100語を収録しているため、単語に関しては金のフレーズに取り組むだけでも十分満点を狙えるレベルまで到達できるはずです。
TOEICによく出る表現で覚えたい人
金のフレーズは、TOEICテストを受験し続け、ほぼ毎回満点を取り続けているTOEIC講師によりまとめられた単語帳で、毎回試験後にデータとして蓄積した表現をTOEICによく出るフレーズとして掲載しているため、それらを覚えることで問題が非常に解きやすくなるのが特徴です。得点に直結する表現を少しでも知っておきたい方におすすめできます。
外出時もすき間時間で学習したい人
金のフレーズは書籍としては非常にコンパクトで、手狭な空間でも開きやすくなっています。外出時のちょっとした時間や通勤・帰宅のわずかな時間を使って覚える際にも非常に取り扱いやすいサイズとなっていますので、なかなか多くのまとまった時間は取れないけど、細切れ時間なら取れるという人にも効率的にTOEIC対策ができるのでおすすめします。
ビジネスまわりで簡単な英会話が求められる人
金のフレーズは実際にビジネスシーンで使うフレーズを多く含んでいるため、例えTOEICを受験しなくても、日常会話を超えて仕事上で簡単な英会話力が求められる人にもおすすめできる単語帳です。
金のフレーズの次に使うべき単語帳
金のフレーズをマスターしたら次に取り組む単語帳はあるかというと、せいぜい「キクタンTOEIC TEST SCORE 990」をやるくらいで、時間があるならひたすら実践問題集をやるのが良いでしょう。
TOEICを受験している中で分からない単語は出てくるものですし、それに気を取られるよりも、時間を区切って実践的な試験問題対策をした方がよっぽど安定して得点力を向上させていくことができるはずです。
金のセンテンスは買う必要ある?
金のフレーズの上位版で「TOEIC®L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス」というものがあります。収録語数は1,500語と金のフレーズよりも多いです。
内容は比較的長い文章を読んでそれに出てくる複数の単語と関連する言葉を覚えていく仕組みになっています。しかし文章をまるまる覚えるわけにもいかないので、これをやるならTOEICの実践問題集に取り組んで時間内でテストを解けるような力をつけたほうが良いでしょう。
金のフレーズは使い方と勉強法次第でTOEIC900点以上を狙える
こちらでは金のフレーズの使い方と勉強法について詳しく解説してきました。
TOEIC®L&R TEST出る単特急 金のフレーズは収録語数が1,000語となっていますが、関連語を加えるとこれだけで軽く3,000語を超える単語を習得できます。
英単語をTOEICによく出るフレーズで覚えることで実際にTOEICテストを受けるときにも問題になじみやすくなりますし、TOEICの出題シーンの背景も知ることで文脈も理解しやすくなります。
実際にコチラでご紹介した金のフレーズの勉強法と使い方で英語力が飛躍的に向上しますので、これ1冊をボロボロになるまで使い尽くすことに専念してみてください。
>>金のフレーズ(アマゾン)へ