「人間万事塞翁が馬」を英語で言うと?

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「人間万事塞翁が馬」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには4つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。

【人間万事塞翁が馬】
 意味:人生における幸不幸は予測しがたい。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではない。

  • Every cloud has a silver lining.
  • Inscrutable are the ways of heaven.
  • Fortune is unpredictable and changeable.
  • Life is like a box of chocolates: you never know what you’re going to get.

Every cloud has a silver lining.

  • 直訳:あらゆる雲は銀の裏地を持っている。
  • 意味:困難の中にも光はある。
  • 用語:silver lining:銀の裏地

解説

「silver lining」は、雲が裏側にある太陽によって照らされて、輝くように縁どられている様子を表します。分厚い雲から太陽が姿をあらわす瞬間に見られる光景です。
どんなに分厚い雲の中にも光がある(どんなに困難な悪い状況の中にも、何か良い要素はある)という意味なので、大変な時にこういった景色を思い浮かべて元気を出すのによいことわざです。
「楽あれば苦あり」の意味として使われることもあります。

Inscrutable are the ways of heaven.

  • 直訳:天のやり方は不可解なものだ。
  • 意味:先のことは分からないものだ。
  • 用語:inscrutable:不可解な

解説

本来ならば「The ways of heaven are inscrutable.」となりますが、ここでは倒置法が使われています。
「人間万事塞翁が馬」のことわざには、良いことと悪いことが交互に起こることから、先のことは分からないものだ、というニュアンスが含まれています。
そのニュアンスが「inscrutable」の言葉で表されている表現になります。

Fortune is unpredictable and changeable.

  • 意味:運とは予測できず、変わりやすいものだ。
  • 用語:fortune:運 / unpredictable:予想できない / changeable:変わりやすい

解説

こちらは「Inscrutable are the ways of heaven.」に似た表現で、人生は予測不可能だ、ということを意味する「人間万事塞翁が馬」の英語表現です。
世の中には不思議な出来事があったり、予想もしない原因で、思いもよらないことが起こったりすることもあるでしょう。
そんな状況があるからこそ事前に予測して一喜一憂するな、といった表現になります。

Life is like a box of chocolates, you never know what you’re going to get.

  • 直訳:人生はひと箱分のチョコレートのようなもの、何を取るか知ることは決してない。
  • 意味:人生は箱のチョコレートみたいなもの、何が起こるか分からない。

解説

これは、1994年公開のアメリカ映画「フォレスト・ガンプ」に出てくる言葉です。
足が悪くて知能の発達も遅かった主人公の少年:フォレスト・ガンプの母親の生前の口グセであり、母の最期の言葉として出てくるのがこの名言で、フォレストは成長して大人になった後、 波乱万丈の人生を振り返ってこの言葉を思い出します。
ここでの「a box of chocolates」は、ひと箱の中に色んな形や味のチョコレートが入ってるチョコレートアソートで、箱の外から眺めただけではどんなチョコレートが口にできるか分からない状況を表しています。
人生のできごとをチョコレートに見立てた表現で、どんな出来事に直面するかは、事前になんて分かりっこない、といった「人間万事塞翁が馬」に近い表現になります。
 
 
 
「人間万事塞翁が馬」の英語表現について解説しました。
 
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