「習うより慣れろ」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには5つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
意味:人や本から教わるよりも、自分が練習や経験を重ねた方がよく覚えられる。
- Practice makes perfect.
- Custom makes all things easy.
- Experience is the best teacher.
- It is better to grow accustomed than to be taught.
- You learn best by doing.
Practice makes perfect.
- 直訳:継続が完璧を生む。
- 意味:地道に努力することで何かができるようになったり成功したりできる。
解説
こちらは、「Use makes perfect.」という16世紀のヨーロッパで生まれた言葉が、アメリカで「Practice makes perfect.」と変化して人々に使われるようになった表現です。
「Practice」は「継続する」という意味のほかに「練習する」という意味もあるので、「練習をすればするほど上手にできるようになる」といったニュアンスで、スポーツの場面で使われることが多いです。
「継続は力なり」にも使える言葉です。
Custom makes all things easy.
- 直訳:習慣は全てのことを簡単にする。
- 意味:習慣づけば、どんなことでも簡単になる。
- 用語:custom:習慣、慣習
解説
自分で経験を積み、慣れていくことで習慣づき、難しかった事も簡単になるといった意味です。
こちらもことわざではなく、「習うより慣れろ」に近い英語表現になります。
Experience is the best teacher.
- 直訳:経験こそ最良の師だ。
- 意味:経験が一番大切だ。
解説
こちらは、年齢というよりも経験の大切さを表現した言葉です。
どれだけ知識を積んでいても、実際の経験には敵わないという意味を含んでいます。
特に北米では、就職活動において学歴よりも経験を重視する傾向にあるので、このような言葉がよく言われます。
「Experience counts.(経験には価値がある。)」と表現することもあります。
「亀の甲より年の功」としても使える言葉です。
It is better to grow accustomed than to be taught.
- 直訳:教わるよりも慣れる方が良い。
- 意味:知識として教わるよりも、実際に体験を通じて慣れていくほうが習得は早い。
- 用語:grow accustomed:慣れる
解説
こちらはことわざではなく、「習うより慣れろ」の英訳表現です。
ここでは「grow accustomed(〜に慣れる、習慣化する)」が使われていますが、動詞を「get / become」に変えても同じような意味になります。
You learn best by doing.
- 直訳:することによって一番学ぶ。
- 意味:やって覚えるに越したことはない。
解説
「やっているうちに分かってくる、試行錯誤で学ぶ」といったニュアンスを含む「習うより慣れろ」の英語表現です。
「Learning by doing」の言葉は、アメリカの哲学者ジョン・デューイ氏によって提唱された教育の概念で、近年とても注目されています。
「行動学習」「実践的・実験的学習」などのように、見る・聞く・触れるなどの五感も使いながら、単なる知識ではなく発見・実感を得る教育方法で、英語圏でもよく使われている表現です。
「習うより慣れろ」の英語表現について解説しました。
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