「罪を憎んで人を憎まず」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには2つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【罪を憎んで人を憎まず】
意味:犯した罪は憎んで罰しても、罪を犯した人まで憎んではならない。
意味:犯した罪は憎んで罰しても、罪を犯した人まで憎んではならない。
- Hate the sin, love the sinner.
- Hate the crime not the person.
Hate the sin, love the sinner.
- 直訳:罪を嫌い、罪人を愛せよ。
- 意味:犯した罪は憎めばいいが、罪人は愛すべきである。
- 用語:sin:(道徳上の)罪 / sinner:罪人
解説
この言葉は、ローマ帝国時代のキリスト教の神学者アウグスティヌスが残した言葉に由来していると言われており、インド独立の父マハトマ・ガンジーの名言としても有名です。
法律上での罪を意味する「crime」とは異なり、「sin」は道徳的な罪を意味し、宗教的な場面で使われます。
日本語の「罪を憎んで人を憎まず」は孔子の言葉に由来するので、西洋からインド、中国まで同じような考え方があると言えるでしょう。
Hate the crime not the person.
- 直訳:罪人ではなく、罪を嫌え。
- 意味:犯した罪は憎んで罰しても、罪を犯した人まで憎んではならない。
- 用語:crime:罪
解説
こちらは「罪を憎んで人を憎まず」を直訳した表現です。
英語圏で使われていることわざではありませんが、日本語のことわざを説明するときなどに使うといいでしょう。
この他にも「罪を憎んで人を憎まず」は、
- Hate not the person but the vice.
- Condemn the offense, but pity the offender.
- Condemn the crime rather than the criminal.
- Detest the crime , but weep for the criminal.
と言い表すこともできますが、どれも元々ある英語のことわざではないので注意しましょう。
「罪を憎んで人を憎まず」の英語表現について解説しました。
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