「馬の耳に念仏」を英語ではどういうかについて解説していきます。
このことわざには3つの英語表現が当てはまりますので、それぞれ見ていきましょう。
【馬の耳に念仏】
意味:いくら意見をしても全く効き目がない。
意味:いくら意見をしても全く効き目がない。
- In one ear and out the other.
- preach to deaf ears
- talk to the wall
In one ear and out the other.
- 直訳:片方の耳に入ってもう片方の耳から出ていく。
- 意味:人の話を聞いてもすぐに忘れる。全く印象に残っていない。
解説
興味のない話やおもしろくない話を聞いても、全く頭に入らず、すぐ忘れてしまいますよね。
そんな状況を表現したのがこの言葉です。
14世紀のイングランドの詩人ジェフリー・チョーサーの詩の一節に由来しています。
日常会話では以下のように使うことが多いです。
例:It goes in one ear and out the other.(それ馬の耳に念仏だね。)
また、何を言っても聞いていない様子から、「心ここにあらず」にも近い意味があります。
preach to deaf ears
- 直訳:難聴の耳に説教する。
- 意味:どれだけ話しかけても全く聞いていない様子
- 用語:preach:説教する、説く / deaf:難聴の、難聴者
解説
聞く耳を持たない人に話しかける様子を表現したフレーズです。
「preach」は「牧師や伝道師が教会などで民衆に教えを説く」を意味し、宗教関連で使われる動詞です。
「preach to the wind(風に説教する)」も同じ意味の表現です。
talk to the wall
- 直訳:壁に話しかける
- 意味:どれだけ話しかけても全く聞いていない様子
解説
こちらも「preach to deaf ears」と同じ意味で、話しかけても聞いている気配がない状況を、壁に向かって話しかけている様子に例えた英語表現です。
例:It’s like talking to the wall.(それ馬の耳に念仏だね。)
「talk to a brick wall(レンガの壁に話しかける)」と表現することもあります。
「馬の耳に念仏」の英語表現について解説しました。
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